俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

寒禽

2017-01-11 | 俳句・冬・動物




寒禽の一声上げて翔けにけり



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山野、水辺を問わず、また、渡り鳥、留鳥の別なく、冬に見

かける鳥の総称。







寒さに縮こまった姿をしている鳥を特に「かじけ鳥」という。







寒禽が一声上げて飛び立った。

冬の鳥らしく張り詰めた声であった。






寒禽の尾を振れば空晴れてきぬ



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冬の日

2017-01-10 | 俳句・冬・時候




山並も富士も冬日の中にあり



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冬の太陽、またはその日差しをいう。







晴れた日の冬日は眩しく光るが、曇って薄日のときは寒そう

に感じられる。







冬の入日の時、人影は最大限に伸びる。







冬の入日を見ていると、時々刻々と沈んで行くのが解る。







夕日は空を茜色に染め、最後の輝きを放ち、林の向こうへ

と沈んで行った。






冬落暉鴉は塒へと帰り



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枯木

2017-01-09 | 俳句・冬・植物




昼の日のかかる枯木や寂寞と



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落葉樹で冬に落葉し尽くした木をいう。







枯死した木ではない。







落葉して枝々があらわになっているので、「裸木」ともいう。







木の名前に「枯」をつけて「枯銀杏」「枯欅」などということも

できる。







「枯枝」のほか「枯木立」「枯木道」「枯木宿」「枯木星」などと

いう」作例もある。






輝きを増しぬ家路の枯木星



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猿廻し

2017-01-08 | 俳句・新年・人事




手始めにハードル跳ばせ猿回し



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猿に芸をさせて金銭を貰い受ける大道芸をいう。







主として正月の厄払いのために家々を回り、太鼓を打ち、

猿を舞わせたり曲芸をさせた。







古くは猿は厩の守りとされ、馬と関係の深い武家や農家の

祓いをして、一年間の無事を祈るのが猿廻しの本来の姿と

いわれている。








後に正月の祝福芸となり、宮中などに出入りするようにな

った。

江戸時代には江戸城等に出入りし、大道芸、門付け芸とし

ても人気を博すようになった。







神田明神を参詣した。

神社の脇では毎年恒例の猿廻しが丁度始まるところであった。

猿廻しは手始めにハードルを三つ猿に跳ばせた。

最後に、猿は長い竹馬の一番上まで上り、闊歩した。






舞猿の乗る竹馬のながかりし



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七種(ななくさ)

2017-01-07 | 俳句・新年・人事


左から、芹、薺、御形、はこべら、仏の座、すずな、すずしろ。


七草の空晴れ渡る風の音



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五節句の一つで、七種の節句の略。

正月七日に行われ、朝、七草粥を食べる。

これを食べると万病を除くと信じられ、平安時代初期から

宮廷で行われていたものが、江戸時代には庶民の間にも

広く普及していた。






七草粥吹いて歳など忘れをり



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