俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

2017-05-21 | 俳句・夏・植物


ライ麦


麦の穂に風なき昼や薬草園



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イネ科の一・二年草。

日本で主に栽培されているのは、大麦、小麦、裸麦、ライ

麦、燕麦など。







秋に蒔いた麦は、四月半ばに花穂を直立させ、五月頃に

全体が黄色く熟す。

その後、刈り取る。







ライ麦の穂が背丈よりも高く伸びていた。

昼の薬草園には、ライ麦を靡かせる風は吹いていなかった。






黒麺麭になるライ麦と思ひけり



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雛罌粟

2017-05-20 | 俳句・夏・植物



雛罌粟やスラブ舞曲のアップテンポ



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ケシ科の二年草。

ヨーロッパ中部原産。







日本には江戸時代に渡来し、観賞用として栽培されている。







五月頃、茎の頂に広円形または円形の四弁花を開く。

花の色は、朱、紅、白、絞りなどがある。




紋付雛罌粟



楚王項羽の寵姫虞妃が、死後雛罌粟に化したとの伝説から、

「虞美人草」とも呼ばれる。







雛罌粟が真っ赤な花を咲かせていた。

この情熱的な花には、ドボルザークのスラブ舞曲の速いテン

ポの曲が似合うと思った。






日に朱し虞美人草に屈むれば



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茨の花

2017-05-19 | 俳句・夏・植物


野茨


用もなく通り茨の花の道



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バラ科の落葉低木の総称。

「いばら」は、野に生える棘のある木を意味する。







五月頃、枝先に芳香のある白い五弁花を多数つける。







用もないのにわざわざ茨の咲く道を通った。

茨の道という慣用句があるが、野茨の花は清楚で美しかった。






花茨ウェルナーよりもシューベルト



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筍飯

2017-05-18 | 俳句・夏・人事




手料理の筍飯に亡母の味



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筍を炊き込んだご飯をいう。

早いものは晩春から出回り、初夏に最盛期となる。







筍を米糠で茹でて灰汁を取るなど手間がかかるが、季節の

風味が感じられので、この時季、筍飯を作る家庭が多い。

(写真の筍飯は全てブログ作者の作ったもので恐縮です。)







皮つきの筍から筍飯を初めて作ってみたが、何と今は亡き

母の作った筍飯の味がした。






筍飯嵯峨野の竹を眼裏に



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罌粟の花

2017-05-17 | 俳句・夏・植物




鉄柵の中や真昼の罌粟の花



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ケシ科の一年草または多年草。

ヨーロッパ東部原産。







四~六月、茎の頂に一重または八重の花を開く。







花の色は真紅、紫、白、絞りなどさまざま。







日本には室町時代に中国から渡来したが、種類によっては

阿片が採れるため、一般には法令で栽培を禁止されている。







東京都薬用植物園には鉄柵の中で厳重な管理のもと、罌粟

が栽培されている。

柵の間から真昼の罌粟の花が見られた。




ハカマオニゲシ


目の当たり幻想ならぬ罌粟の花



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