俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

樗の花

2018-05-26 | 俳句・夏・植物




木洩れ日に浮上りけり花樗



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センダン科の落葉高木。

四国、九州の海岸近くに自生するほか、成長が早く大木に

なるので、街路樹や庭木として植栽もされる。







楝とも書き、栴檀の別名。







五~六月頃、淡紫色の小花を円錐花序に開く。







「栴檀は双葉より芳し」の栴檀は楝ではなく白檀のこと。







栴檀の花が満開となっていた。

その中で木洩れ日が当たっている花は、スポットライトを

受けているように浮上って見えた。






暫くは仰ぎてをりぬ花樗



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杜鵑花(さつき)

2018-05-25 | 俳句・夏・植物


偕楽


池に立つ女神の像とさつきかな



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ツツジ科の常緑低木。




明日香



日本特産種で、関東以西の本州太平洋側、九州の川岸の

岩上などに自生する。




楠玉



盆栽や鉢花、庭木として栽培もされる。




愛国



五~六月頃、枝先に広い漏斗状の花をつける。

花色は、白、桃、紅、絞り、咲き分けなど変化に富む。




紫王



池に白い女神の像が立っていた。

その傍らには色とりどりの杜鵑花が咲いていた。




辰巳の光


暫くは夕日に燃ゆる杜鵑花かな



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えごの花

2018-05-24 | 俳句・夏・植物




雨降つてすぐに上がりぬえごの花



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エゴノキ科の落葉高木。







日本各地の山野に自生するが、庭園などに植栽もされる。







五~六月頃、白い漏斗状で深く五裂した花冠をもつ小花を、

長い花柄の先に垂らす。







実は黒く熟し、果皮にえぐみのもとであるサポニンがあり、

えごいためこの名がある。







えごの花に雨が降っていたが、間もなくして上がった。

辺りを濡らしただけであった。






雨後の日の差してきにけりえごの花



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黄菖蒲

2018-05-23 | 俳句・夏・植物




黄菖蒲や小流音を立てずして



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アヤメ科の多年草。

地中海沿岸地方原産。







湿地に観賞用に植えるが、各地の水辺で野生化もしている。







五~六月頃、茎の頂にアヤメに似た黄色い大形の花をつ

ける。







小流れに黄菖蒲が咲いていた。

小流れは浅いので、水音は聞えなかった。






城跡の麓黄菖蒲飛びとびに



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芍薬

2018-05-22 | 俳句・夏・植物


春の里


芍薬の前に言葉を失ひぬ



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ボタン科ボタン属の多年生草本。




みらい



中国北部、シベリア東部、朝鮮原産。

観賞用、薬用に植栽される。




ビロードクイーン



五月頃、茎の頂に大形の花を開く。




滝の粧



花色は白や紅だが、園芸品種には濃紅色、絞り、一重咲き、

八重咲き、翁咲きなどがある。




喜見城



様々な種類の芍薬が咲いていた。

ある芍薬の前に来たとき、その美しさに思わず言葉を失って

しまった。




花香殿


重さうな芍薬に手を伸べたくも



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