俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

薺の花

2019-04-15 | 俳句・春・植物




風に白揺れ群生の花薺




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アブラナ科の二年草。

春の七草の一つ。







田畑や道端などに自生する。







三~四月の頃、直立した茎の先に白い十字形の小花を密集

して咲かせる。







果実が逆三角形で三味線のばちに似ていることから、「ぺん

ぺん草」「三味線草」などともいわれる。







野に薺が群生していた。

風が吹くと、その白い花が一斉に揺れた。






帰らむかぺんぺん草の野を分けて




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錨草

2019-04-14 | 俳句・春・植物




丘陵の径の脇や錨草




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メギ科の多年草。

山地の樹木の下に自生する。







鉢植えや庭で栽培もされる。







四月頃、茎の先に淡紅紫色の四弁花を下向きにつける。

花の形が船の錨に似ていることからこの名がついた。

茎や葉は滋養強壮などの生薬となる。







丘陵の径を歩いていると、その脇に錨草が群れて咲いて

いた。

花の密やかにして賑やかなさまを楽しんだ。






谷よりの風に煽られ錨草




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枝垂桜

2019-04-13 | 俳句・春・植物




快晴の寺領の枝垂桜かな




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バラ科の落葉高木。

枝が長く伸びて垂れたようになる桜で、天涯のように花を

つける。







江戸彼岸から生まれた園芸品種で、大木となる。







白色、淡紅色があり、八重咲きもある。







神社などの境内や庭園に植えられることが多い。







久しぶりに快晴となった。

その青空に寺の枝垂桜が長い枝を垂らして咲いていた。






本堂に読経のこゑや糸桜




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落花

2019-04-12 | 俳句・春・植物




参拝の後の落花を浴びにけり




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桜の花が舞い散るさま、または散り敷いた花びらをいう。







桜の花は短期間で散り、その美しさは古くからその風情が

愛されてきた。







風が吹くとはらはらと花が散った。

寺を参拝した後、その落花を浴びながら歩いた。






落花踏み心洗はれゐたりけり




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春の川

2019-04-11 | 俳句・春・地理




平らかに空を映して春の川




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春は雨や雪解けなどで川の水嵩が増す。







水が滔々と音を立てて流れるのも、いかにも春らしい感じが

する。







野川や町を流れる川は、どことなくのんびりとしている。







岸にふくらむ猫柳、芽柳、菜の花などが川面に映える情景も

春らしい。







春の川が青空を映して平らかに穏やかに流れていた。

のんびりとした感じがした。






春の瀬に指入れて生(しやう)確かめぬ




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