俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

花の雨

2019-04-10 | 俳句・春・天文




療養所跡の遊具や花の雨




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あるいは桜の花に降る雨をいう。



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清瀬中央公園を訪れた。

ここは国立療養所清瀬病院があった所で、現在は公園と

なっており、遊具が花の雨に濡れていた。



<img src="https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/01/5462824820d777b800519b5019ceb5fb.jpg" border="0">



ここには大きな黒御影石の波郷句碑がある。

〈七夕竹惜命の文字隠れなし〉

〈遠く病めば銀河は長し清瀬村〉



<img src="https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/65/dacced071748632ab4ddac73e82f56bb.jpg" border="0">



東京病院内の桜も満開で、雨に濡れていた。



<img src="https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/d9/d90201c808dfdb5e3b3ba91f4e49c05b.jpg" border="0">



外気舎前の桜の園の桜は高木となり、冷たい雨に濡れて

いた。

(外気舎とは、結核患者が外気療法といって、きれいな空気

の中で簡単な作業療法を行いながら自然回復をはかるという

治療を行った病舎のこと)



<img src="https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/eb/f872399f7873d5ba62bf5ba3d9e5343a.jpg" border="0">


<span style="font-size:150%;line-height:110%">外気舎の窓を覗きぬ花の雨</span>



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連翹

2019-04-09 | 俳句・春・植物




人影のなし連翹の続く道




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モクセイ科の落葉低木。







中国原産。







世界中で庭木として好まれ、観賞用に栽培されている。







三~四月頃、葉に先立って鮮黄色の花を枝に数多くつける。







奔放に咲く連翹が続いていた。

だが、その道には誰も通っていなかった。






連翹や雲間の日差し望みゐて




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木蓮

2019-04-08 | 俳句・春・植物




木蓮や朝の散策急がずに




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モクレン科の落葉低木。







中国原産。







三~四月頃、葉に先がけて枝先に暗紅紫色の六弁花を上に

向けてつける。







花の形が蓮に似ていることから木蓮という。







朝の散策をしていると、農家の庭先に木蓮が咲いていた。

立ち止って暫く木蓮を眺めた。






畑作の少なくなりぬ紫木蓮




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春の鴨

2019-04-07 | 俳句・春・動物




川ゆるく流るるところ春の鴨




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春深くなってもまだ帰らずにいる鴨をいう。







春たけた物憂い感じがある。







日本では約三十種もの鴨が見られ、種によっては渡る時期

が五月頃のものもいるようである。







また、そのまま通し鴨として一年中いるものもある。







川の流れが緩やかなところに、数羽の残り鴨がいた。

のんびりと遊んでいるようであった。






流れ来る花びら銜へ残り鴨




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春愁

2019-04-06 | 俳句・春・人事




春愁や水面の明り見て飽かず




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のどかな春の気分に包まれながらふと感じるもの悲しさを

いう。







春に感じるそこはかとない哀愁。







春ゆえの気だるさを伴う愁いである。







夕日が池の水面を明るく照らしていた。

春の愁いなのか、その水面の明りを見て飽きなかった。






木の下に来て一層の春愁ひ




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