俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

秋日傘

2019-08-16 | 俳句・秋・人事



水音の池を見てをり秋日傘




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日傘は夏の強い日差しを避けるためにもっぱら女性が

用いる傘をいうが、秋になってもまだ日差しが強いため

用いるのを「秋日傘」という。







最近では男性用の日傘もあり、女性に限らなくなっている。







水音のしている池があった。

その池を秋日傘の女性がじっと眺めていた。






畑道を語り合ひつつ秋日傘




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2019-08-15 | 俳句・秋・植物




見るからに重さうな青瓢かな




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ウリ科の蔓性一年草。

夕顔の一変種で、瓢箪の実のこと。







古くから世界中で栽培されてきた。







初秋、瓢箪形の青い実を垂らす。







成熟した実の中身を腐らせて中空とし、干して酒などを

入れる。







瓢棚があったので近づいてみると、大きな青瓢が見るから

に重そうに生っていた。






へうたんや今も戦後といはれゐて




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蓮の実

2019-08-14 | 俳句・秋・植物




蓮の実の未だ一つも欠けをらず




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スイレン科ハス属の水生多年草。







水田に栽培されるほか、池や沼などに観賞用に植えられる。







白や桃色の大きな花をつけたあと、蜂の巣状の実をつける。







松の実やクコの実と並び、健康食品として珍重される。







蓮池にはすでに蓮の実が見られた。

だが、まだ落ちてはおらず、びっしりと実が入っていた。






蓮の実の飛ぶを待つことまたやめぬ




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松虫草

2019-08-13 | 俳句・秋・植物




松虫草リフトを降りて百歩ほど




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マツムシソウ科の二年草。







北海道から九州の日当たりのよい高原に自生する。

観賞用としては江戸時代から栽培されてきた。







八~九月頃、茎の先に淡紫色の頭状花をつける。







松虫の鳴く頃に花が咲くことからこの名がついたとされるが、

ほかに、花の形が仏具の松虫鉦に似ているからという説など

がある。







リフトを降りて高原を少し歩くと、松虫草が沢山咲いていた。






松虫草木々渡る風後ろより




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千屈菜(みそはぎ)

2019-08-12 | 俳句・秋・植物




みそはぎや板張りの道池の端に




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ミソハギ科の多年草。







山野の湿地や田の畦などに自生する。







八月頃、葉腋に淡紅紫色の小さな六弁花を集まってつけ、

長穂状となる。







精霊棚に水をかけて使うことから「禊萩」が正しく、転じて

「みそはぎ」になったという。







池の端に板張りの道があり、そこを歩いて行くと千屈菜が

群生していた。






千屈菜やちちははのこゑ蘇り




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