俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

冬紅葉

2019-11-15 | 俳句・冬・植物




きらきらと水面光るや冬紅葉




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冬になっても見られる紅葉をいう。







昔は紅葉は秋に見られたが、近年では温暖化の影響で、

平地では立冬以降に見られるようになった。







初冬に見られる紅葉が最も美しいといえる。







もう少し冬が深まり、周りが枯色になって初めて、散り

残っている楓などの紅葉が鮮やかに感じられたときが、

本来の冬紅葉といえるのだろう。







池の水面がきらきらと光を放っていた。

陸では冬紅葉が青空に赤く映えていた。






冬紅葉映れる池を二艘かな




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冬菊

2019-11-14 | 俳句・冬・植物




冬菊を夕日離るるまでゐたり




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キク科の多年草。







普通種の遅咲きのものをいう。







寒菊とは別ものである。







古歌に「秋無草(あきなぐさ)」「霜見草」などと呼ばれて

いるのは「冬菊」のことである。







冬菊に夕日が当たっていた。

その夕日が冬菊を離れるまで見ていた。






冬菊や大嘗祭のこと想ひ




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都鳥

2019-11-13 | 俳句・冬・動物




着水をして大人しや都鳥




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カモメ科の百合鷗をさす。







百合鷗は冬鳥として日本に飛来し、本州以南で越冬する。







嘴と脚が赤く、羽は純白で、群れを成す。







都鳥はことに、在原業平が隅田川のほとりで「名にし負はば

いざ言問はむ都鳥わが思ふ人はありやなしやと」という歌に

由来して隅田川に浮かぶ百合鷗をいう。







空を舞っていた都鳥が着水した。

するとそのまま静かに浮かんでいた。






足元にきても鳴かずよ百合鷗




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枯蓮

2019-11-12 | 俳句・冬・植物




枯蓮を映し水面の薄濁り




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蓮は冬になると、枯れて水中に没したり、折れ曲がった

葉柄を突き立てたりと、哀れな姿をさらすようになる。







東京上野の不忍池などでよく見られる風景である。







水の涸れた蓮田で蓮根掘りが始まるのはこの頃である。







からからに枯れた蓮に冬の訪れを感じる。







蓮池の水は枯蓮を映している。

だが、どこも薄く濁っていた。






枯蓮の中を軽鴨進みけり




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2019-11-11 | 俳句・冬・動物




鴨の声青き水面に響きけり




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カモ目カモ科のうち、ハクチョウ類・ガン類・アイサ類を

除いたものの総称。







中型の水鳥で、雄は派手な色合い、雌は地味な茶褐色の

ものが多い。







十月頃から冬にかけて北方から日本に渡って来る。

春にはまた群れになって北方へ帰る。







真鴨、小鴨、尾長鴨、鈴鴨など色彩、形も様々。







鴨が一声上げた。

裂くような声は、青い池の水面を響き渡った。






昼時の鴨は草地の餌を食みぬ




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