俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

枇杷

2020-06-15 | 俳句・夏・植物




枇杷熟れて畑の農夫独り言つ




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バラ科の常緑高木。







西日本に自生し、また中国から果樹として渡来した。







初冬、枝頂に白色の小花を多数つけ、翌年六月頃

倒卵形の果実が黄橙色に熟する。







熟した実は果肉が甘く、皮は薄くて手でむける。

実の割には大きな黒光りする種子がある。







畑の隅に枇杷が生り、熟していた。

その畑で作業をしていた農夫が何か独り言を言っていた。






枇杷むくや薩摩旅せしこと思ひ




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梅雨

2020-06-14 | 俳句・夏・天文




ローッカーに空きあり梅雨の直売所




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暦の上では六月十一日(今年は十日)頃の入梅から

三十日間の長雨及びその期間の雨期をいう。







実際には梅雨前線は六月初旬から七月下旬まで

停滞する。







ただし、北海道でははっきりとした梅雨はみられない。







梅の実が黄熟するころなので「梅雨(ばいう)」といい、

黴が発生しやすい時期なので「黴雨(ばいう)」とも書く。







畑の隅にロッカー式野菜直売所があるが、梅雨の

この時期、ロッカーに空きが目立った。






森の中に農家あるらし梅雨の道




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馬鈴薯(じゃがいも)の花

2020-06-13 | 俳句・夏・植物




馬鈴薯の花を美しとも日の透きて




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ナス科の一年生作物。







ペルー原産。







日本にはオランダ人によってもたらされた。

「じゃがいも」「じゃがたらいも」ともいう。







六月頃、浅く五裂した白または淡紫色の花をつける。







馬鈴薯の花が咲いて日を透していた。

この花を美しいと思った。






じやがいもの花に夕日や一万歩




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金糸梅

2020-06-12 | 俳句・夏・植物




明け方に母の夢見ぬ金糸梅




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オトギリソウ科の常緑小高木。







中国原産。







古くから観賞用に栽培されるが、野生化したものもある。








夏、枝先に黄色の五弁花を数個つける。

名前に梅がつくが、梅の仲間ではない。







明け方に珍しく母の夢を見た。

金糸梅を見て、そのことを思い出した。






空地とも畑ともつかず金糸梅




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十薬

2020-06-11 | 俳句・夏・植物




十薬の雨粒溜めてなほ白し




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ドクダミ科の多年草。







梅雨の頃、平地の湿った日陰や庭の隅などに群がり

自生する。







白い花弁と見えるのは苞で、四枚の十字形をなす苞の

真ん中に、黄色い花を穂状につける。







特異な臭気を持ち、乾かして利尿、緩下剤など民間薬

として用いることから十薬の名がついた。

別名「どくだみ」。







十薬が雨粒を溜めていたが、苞の白さは変わらなかった。






どくだみの花や用水すぐ下を




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