俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

万緑

2020-06-10 | 俳句・夏・植物




万緑やロードバイクの駆け抜けて




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見渡す限り緑であることをいう。







自然が最も生命力が溢れ、見るからに輝いてみえる。







王安石の「万緑叢中紅一点」に基づく季語。







中村草田男の〈万緑の中や吾子の歯生え初むる〉の句

から一般化した。







万緑の中の道を競技用自転車がスピードを出して

通り過ぎて行った。






万緑の中より鳥の飛翔あり




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栗の花

2020-06-09 | 俳句・夏・植物




畑中に夕焼色の栗の花




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ブナ科の落葉高木。







山野に自生し、人家や畑にも栽培される。







六月頃、淡緑色の細長い花穂を沢山下げる。

生臭いような香りを放つのはこの雄花で、そのつけ根に

二、三個ずつの雌花をつける。







受粉を終えた雄花は、長い房のまま地上に散乱する。







栗畑に栗の花が咲いていた。

夕方、空は夕焼になり、栗の花が夕焼色に染まった。






獅子頭と見紛ふばかり栗の花




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未央柳(びようやなぎ)

2020-06-08 | 俳句・夏・植物




未央柳歩道明るくしてゐたり




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オトギリソウ科の半落葉低木。

中国原産。







庭や公園などに植えられる。







六~七月頃、茎頂に黄色の五弁花をつける。







多数の長い雄蕊が五群に分かれてつき、金糸のように

美しい。







歩道にかなり長い距離で未央柳が咲いていた。

曇っていたが、そこだけ明るかった。






けふの幸未央柳を見たること




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桑の実

2020-06-07 | 俳句・夏・植物




桑の実を食うべし指の先真つ赤




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桑はクワ科の落葉高木。







桑の実は、自生する山桑の実である。







六~七月頃紫黒色に熟れ、甘味を増す。







養蚕用に栽培される木は、枝が刈られるため実は

ほとんど見られない。







黒く熟した桑の実を食べた。

甘くて美味しかったが、摘んだ指先が真っ赤になっていた。






夥しとは桑の実の落ちしこと




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羊蹄(ぎしぎし)の花

2020-06-06 | 俳句・夏・植物




羊蹄の花や湖風(うみかぜ)吹き通し




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タデ科の多年草。







道端、野原、畦などの湿ったところに自生する。







五~六月頃、枝先の節から薄緑色の小花の群がる

円錐形の花穂を出す。







根を「しのね」といい、皮膚病の薬にする。







湖の縁に羊蹄の花が咲いていた。

そこへ湖の風がとめどなく吹いていた。






羊蹄の花聳えをり川堤




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