俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

秋の夕焼(2)

2020-09-25 | 俳句・秋・天文




散策の蹠(あしうら)痛し秋夕焼




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日が沈むのが早くなった分、夕焼になるのも早い。







あっという間に西の空が黄金色に色づいた。







見る見るうちに雲が赤く染まる。







そして燃え上がったかと思うと、色がさめて行くのも早い。

秋の夕焼たる所以である。







二時間以上歩き続けていると、足の裏が痛くなってきた。

その頃には、空はすでに秋の夕焼となっていた。






結局は傘持ち歩き秋夕焼




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夜顔

2020-09-24 | 俳句・秋・植物




畑道の夜顔暗くありにけり




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ヒルガオ科の蔓性多年草。

熱帯アメリカ原産。

明治初期に日本に渡来し、観賞用に栽培される。







夏から秋にかけて、純白で芳香のある朝顔に似た花を

つける。

夕方に開き、翌朝しぼむ。







夕方の畑道の脇に、夜顔が咲いていた。

白い花も次第に薄暗くなってきた。






夜顔や豆腐屋喇叭吹ききたる




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秋彼岸

2020-09-23 | 俳句・秋・時候




墓原に白雲浮きて秋彼岸




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秋分の日を中日とする前後三日の七日間をいう。







墓参や法要を行うことは春の彼岸と同様であるが、

俳句では、単に「彼岸」といえば春の彼岸を指し、

秋の彼岸は「秋彼岸」「後の彼岸」という。







「暑さ寒さも彼岸まで」というように、このころから

秋涼の気が定まる。







秋の彼岸だけにどのお墓にも供花が供えられていた。







空は晴れて白雲が浮かぶような秋彼岸であった。






人声の懐かしきとも秋彼岸




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曼珠沙華

2020-09-22 | 俳句・秋・植物




川近き草地にすくと曼珠沙華




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ヒガンバナ科の多年草。







秋の彼岸の頃、土手や畦、藪の中などに一斉に

群がり咲く。







三〇センチほどの茎を伸ばし、真っ赤な蘂の長い花を

輪状に開く。







近縁に白花曼珠沙華がある。







川堤を歩いていると、草地に曼珠沙華がすっくと立って

咲いていた。






菜園に人影ありぬ曼珠沙華




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三日月

2020-09-21 | 俳句・秋・天文




ジョギングのをみな三日月見て返す




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陰暦三日の夕方に見える月をいう。







月面右下の縁に沿った部分が明るく、細い月である。







陰暦三日前後の細長い弓形の月をいう場合もある。







三日月は童話の世界のようで、懐かしく美しい。







川沿いの道をジョギングしていた女性が、三日月を

見上げると、そこから引き返していった。






三日月や暗くなりたる杜の上




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