俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

寒暮

2021-01-21 | 俳句・冬・時候




用水路沿ひを歩きて寒暮かな




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寒中の暮方をいう。







冬は日が短いので早くから電灯がともる。







空には寒々とした星が輝き出す。







寒さと共に、一層侘しさが増す。







用水路沿いの散策路を歩いて来ると、早くも寒暮と

なっていた。






徒(かち)急ぐ寒暮の畑の暗くして




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大寒

2021-01-20 | 俳句・冬・時候




大寒や長堤の空紺碧に




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二十四節気の一つ。

太陽の黄経が300度に達するとき。







陽暦一月二十日頃に当たる。







一年中で寒さが最も厳しい時期である。







北日本では雪が凍りつく日々が続く。







多摩湖の長い堤体を歩いた。

大寒の空を見上げると紺碧であった。






大寒の富士の夕影大きかり




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菰巻

2021-01-19 | 俳句・冬・人事




菰巻の大仏見ゆるところかな




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江戸時代から大名庭園で行われてきた害虫駆除方法。







マツカレハの幼虫を除去する方法で、松に藁でできた

菰を巻きつけたものをいう。







春先に、この菰の中で越冬したマツカレハの幼虫を

菰とともに焼却処分し、駆除する。







ただ、研究により、菰巻に捕まったマツカレハは僅か

であり、逆に害虫の天敵となるクモやヤニサシガメが

大多数を占め、害虫駆除の効果はなく、むしろ逆効果

であることがわかった。

そのため、現在では菰巻を廃止するところが多くなっ

ている。







松に菰巻がなされていた。

そこからは露座大仏が見られた。






タイ皇太子御手植の松菰巻かれ




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人参

2021-01-18 | 俳句・冬・植物




人参の抜かれしままの畑かな




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セリ科の一年生または二年生の根菜。







アフガニスタン原産。







ヨーロッパ型とアジア型に分化し、日本には中国を

経て渡来した。







江戸後期よりヨーロッパ型が入って大勢を占めた。

アジア型では京人参の「金時」が残っている。







広い人参畑があった。

沢山の人参が抜かれてそのままになっていた。






人参を花びら型に抜き鍋へ




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寒鴉

2021-01-17 | 俳句・冬・動物




誰か呼ぶやうに鳴きをり寒鴉




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冬の鴉、寒中の鴉のことをいう。







枯木の枝や電線などに動かずにじっとしているさまは、

寒そうな冬の景である。







時折嗄れた声を発し、夕暮時は特に侘しい姿を見せる。







雀とともに人との縁が深い鳥である。







寒鴉が一羽木に止まって鳴いていた。

それは誰かを呼ぶような鳴き方であった。






啄ばむは寒鴉なり一羽なり




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