俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

水木の実

2023-10-26 | 俳句・秋・植物

 

 

緑道を人走りきぬ水木の実

 

 

 

 

 

 

ミズキ科の落葉高木。

山地に自生し、10~20メートルになる。

 

 

 

 

 

 

初夏に白色小花をつけた後、球形の小さな実を結ぶ。

 

 

 

 

 

 

初め赤黄色をしているが、十月頃黒紫色となる。

 

 

 

 

 

 

緑道に水木の実が生っていた。

その下をジョギングの人が走ってきた。

 

 

 

 

 

水木の実喉が渇けば茶を飲みて

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

破芭蕉

2023-10-25 | 俳句・秋・植物

 

 

ざんばら髪の武者の如しや破芭蕉

 

 

 

 

 

 

秋になり、風や雨で葉が裂け破れた芭蕉をいう。

 

 

 

 

 

 

夏に解き広げられた緑の葉は、やがて裂け、破れて物寂しい風情となる。

 

 

 

 

 

 

秋も終わりになると、凄惨ですらある。

その侘びた趣を賞する季語である。

 

 

 

 

 

 

芭蕉の葉が一面に破れていた。

まるで、戦の武者のざんばら髪のようであった。

 

 

 

 

 

破芭蕉農家の門に鉄扉なく

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秋澄む

2023-10-24 | 俳句・秋・時候

東伏見稲荷神社

 

 

秋澄むや杉の枝の伐り落されて

 

 

 

本殿

 

 

 

秋になって大気が澄んでいることをいう。

 

 

 

 

 

 

大陸から移動性高気圧がやってきて、乾燥した冷たく新鮮な空気が流れ込む。

 

 

 

 

 

 

目に入るものがくっきりと鮮やかに見え、鳥の声や物音もはっきりと聞えるようになる。

 

 

 

 

 

 

西東京市の東伏見稲荷神社を訪れた。

秋の大気が澄んで鳥居も本殿もくっきりと美しく見えた。

そんな大気のなか、入口の御神木の杉が枝を伐り落されていた。

 

 

 

 

 

公園のヴィーナス像に秋澄めり

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秋の夕日

2023-10-23 | 俳句・秋・天文

 

 

振返る秋の夕日を眩しみて

 

 

 

 

 

 

秋分を過ぎると太陽は次第に南下する。

 

 

 

 

 

 

日差しも衰え、目に見えて日暮れが早くなる。

 

 

 

 

 

 

だが、美しい秋の夕日には郷愁を感じさせるものがある。

 

 

 

 

 

 

振返って秋の夕日を見た。

夕日は眩しかった。

 

 

 

 

 

一万歩歩いてきたり秋没日

 

 

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秋の薔薇

2023-10-22 | 俳句・秋・植物

 

 

天空を日の傾けり秋の薔薇

 

 

 

 

 

 

秋に咲く薔薇をいう。

 

 

 

 

 

 

薔薇は五月頃咲くので夏の季語となっているが、盛夏を休み、秋涼しくなった十月頃に再び咲くのを秋薔薇という。

 

 

 

 

 

 

二度目のため樹勢に左右され、花はやや小ぶりであることが多い。

 

 

 

 

 

 

天空を日が渡って傾いていた。

秋の薔薇に斜めから日が差していた。

 

 

 

 

 

青空にかかる半月秋薔薇(あきさうび)

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする