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日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「残念!江西省日本語スピーチコンテスト中止」 2012年9月7日(金) No.435

2012-09-07 14:55:33 | 中国事情
10月に予定されていた江西省で最大の日本語スピーチコンテストである、
『江鈴杯スピーチコンテスト』が中止になった。
この8月、南昌市と贛州市という2都市で反日デモがあり、
来る9月18日「満州事変」メモリアル=デイにもデモが呼びかけられている。
こうした事態を受けて、今年で第7回目を数えるスピーチコンテストは中止せざるを得ないと判断されたようだ。
よりもよって、1972年の周恩来、田中角栄による日中国交回復から40周年に当たる今年にこれだ。
今年のスピーチテーマは「不惑の交流」だった…。

昨年、我が財大は第一部;個人のスピーチで最優秀賞、
第二部;演芸の部でも第一位(実質的には第二位)の賞を獲得した。
この賞の意味するところは、
入賞した個人のみならず、大学にとっても大変大きいということが、
入賞後の日本語学科の老師達の興奮の仕方で分かった。
外国語学院の狭い、北向きに位置していた日本語学科の教師たちの部屋も、
南向きの大きい、エアコン付きの部屋に変わった。
私の仕事部屋である資料室にも、
それまでの壊れっぱなしで放置されていたエアコンに換わり、
中古の、それでも一応作動するエアコンが設置された。

学生個人にとっても、入賞したら名誉であるばかりでなく、
賞金(最優秀賞1000元、一位800元、等々)や副賞の電子辞書など、
魅力がいっぱいだ。
さらに、入賞者は大学での「いい学生ポイント」みたいなのがもらえるそうだ。
そのポイントを貯めたら、大学院の推薦入学などに使える。

今年の夏休みにアルバイトをしようと思っていた学生の多くは、
8月まで食い込んだ副専門の授業のため、仕事探しに出遅れて失意のまま故郷に帰ったりしていた。
(アルバイトで電子辞書を!)と考えていた学生にとって、
狭き門とは言え、一つのチャンスだった。

せっかく苦労してこうしたイベントの実績を作ってきた
江西師範大学の丁勇老師、経済的にずっと支えて来た江西いすゞ自動車、CASIOを始め、日系各社は、
どれほどガッカリしていることだろう。
私だったらグレてしまいそうだ。
ほんとにもう…。
コメント
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