毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「中国人老師の決意」 2012年9月27日(木) No.455

2012-09-27 20:07:43 | 中国事情
文ちゃんのコメントは、日本語学科の中国人老師たちから大きな反響があった。
そして昨日も別の老師からメールが届いた。

今学期も始まってからもう一か月になりますが、
揉めている中日関係が気になり、なんとなく気持ちが落ち着きません。
先生にも同じ気持ちがあるでしょうか。

さて、先生のお友達のN先生(=文ちゃん)の「感想文」を拝読して、深い感銘を受けました。
私は日本政府も中国政府も批判するつもりはないんです。
でも、中国政府も日本政府も東アジアの平和を守るべき、中日友好関係を守るべきだと思います。

私は毎日自分のメールはチェックしませんが、
朝日新聞や日経新聞は必ず毎日チェックしています。
いつも目を張ってその中から中日に関する記事を拾って読み、
なにか事態を緩和させるニュースがないかと探しています。
でもなかなか見つからないのががっかりです。

地球の西では、EUという統合体を作って、
お互いに溶け合い、平和で豊かな地域を作ろうとしているのに、
地球の東では、火薬の匂いがします。

中日が戦争したら、欧米は長者がもっと生まれるかもしれませんが、
中国も日本も死傷者を出すだけになるでしょう。
中国にも日本にも地域の平和を守る義務があると思います。
中国にも日本にも冷静に対応してほしいものです。

今の状況だからこそ、私たち日本語の先生、日本語の学生が
中日友好関係を守る戦士になるべきではありませんか。
日本語を勉強しているから、肩身が狭いのではなくて、
日本語を勉強してよかった、力になれると思うのではないでしょうか。
私はそう思います。

明日の午後、新入生へのオリエンテーションの講義をする予定がありますが、
私は「中日関係」を話すことにします。
新入生に中日関係の大切さと日本語の必要性を理解してもらいたいんです。

N先生のお言葉をお借りして言えば、
「日中関係がよりよい方向へいくように願わずにはおられません」。

    (G.S.老師)

日本語学科の先生たちは、大声でスローガンを叫ぶようなタイプではない。
日々、研修・研鑽に励みつつ、家庭と家族を大切にしている静かで落ち着いた先生方だ。
政治について語り合ったことは、この2年間で数える程しかない。
そんな先生方も、自分の将来にまで影響しかねない今回の事態を憂慮されている。
しかし、ただ嘆いているばかりではなく、
こんな時こそ、日本語学科で教えてきたことの意味を示そうとするG.S先生の決意に、
私も微力ながら応えたい。
コメント
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