毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「中国の大学生の夏休み②」  2012年9月24日(月) No.452

2012-09-24 17:59:54 | 中国事情
さっき、大学院生の楼さんが電話してきてくれたので、
これ幸いと管理人さん(今週はミズ呉)の許可をもらい、
数時間前に到着通知が来たばかりの郵便局に荷物を取りに行った。
8月15日に暑い大阪から出した船便が、40日かかってボロボロ状態でようやくたどり着いた。
それでも、今回は届かないかも知れないと覚悟していたのが、ちゃんとついて得した気分だ。
(ああ、外はいいなあ!)
楼さんと小声でお喋りしながら、外の雰囲気を楽しんで来た30分だった。
荷物から出てきたのは、桶蝶さんからもらった超ミニ扇風機。
ここは今、全然暑くない・・・。

さて、学生の作文紹介その2。
どの子の作文も、素直で堪らんのが、可愛くてね~。

(そう 春華)
 今度の夏休みは一年前のと全然違っています。それは姉ちゃんが妊娠しているということです。
毎日姉ちゃんのお腹を見ながらいろいろ考えました。(この赤ちゃんは女の子だろうか、男の子だろうか。どんな姿で姉ちゃんのお腹の中にいて、毎日、何をしているのだろう。この家族の新メンバーの顔はどんなだろう・・・)
様々な問いが私の頭に浮かんできます。そしてまもなく(何も考えず、姉ちゃんの面倒を見なければならない。妊娠期間の楽しくリラックスした生活は大変重要だ)と思われるのでした。
 姉ちゃんは毎朝、早く起きます。
「何してるの?まだ早いじゃん。」と聞くと、
「だって、もうお腹が空いちゃったの。何か食べ物ないかな~。」
と、しょうがない様子です。でも考えてみると(あっ、そうだ。妊娠してるんだから、赤ちゃんは姉ちゃんの栄養を吸収して成長しているわけで・・・)と、同情を覚えました。
 自分も起きて、ヨーグルトとか、苹果、パン、あるいはラーメンなどを作って、
「はい、これ食べられるから。どうぞ。」
と、姉ちゃんの前に置きました。
 午前中はだいたい姉ちゃんとテレビを見たり、編み物をしたり、妊娠についての本を読んだりします。それはまるで、
子ども時代で、姉ちゃんと一緒に遊んだ頃に戻ったようでした。
 夕方になると、夕焼けの美しさを楽しみながら、一緒に散歩をしました。
「ああ、美しい夕焼け。ずっとこのまま生きていきたいなあ。」
と、姉ちゃんが感嘆しました。
「できないよ。これから赤ちゃんができたら、きっと忙しくて、賑やかな生活になるよ。毎日ベイビーの面倒を見るばかり。でも疲れるけど、本当の幸せだよ。」
と私は言いました。
 これが私の夏休みの一日です。単純だけど幸せいっぱいでしたよ。


どうです?皆さん。
読んで、古き良き時代が戻ってきた感覚ないですか。
今の日本の若者がこれを読んで、共感するところあるのかしら?
コメント
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