しばらく電車でおでかけをしていなかったので、9月の勤務日程が出た8月末に早めの計画をしてまだ乗ったことがなかった富士急行線を乗りつぶしに行くことにしました。
富士急といえば富士五湖や富士山観光の路線なのですが、富士山周辺はこれまで何度も出かけているけどこれまでは全てクルマでドライブで行っていたので、清水から富士を経て身延線で甲府、甲府から中央本線で大月、そしてやっと大月から…ということでちょっと時間的にも予算的にもハードルが高いんですよね。
しかし現在、JR東海ツアーズから「日帰り1day甲府」というパック商品が出ています。これは清水から甲府まで往復の乗車券と指定席特急券がセットになっていて、さらに甲府駅の売店で使える千円のクーポン券が付いています。これは、清水から甲府まで特急ふじかわで行くと通常は片道¥4,290.-かかるのですが、このパック商品は往復でおみやげクーポンが千円分付いて¥5,200.-です。電車の方は実質¥4,200.-、つまりほぼ片道運賃・料金ぶんで往復できるということです。
とてもお得な商品でありますが、列車あたりの枠は決まっているので早めの予約をしないと行けなくなってしまうと困るので、勤務日程がわかったらすぐに予約を入れました。
で、本当に予約が早かったようで…
…受け取った特急券を確認したらなんと、「ふじかわ1号の1号車1番A席」でした(^_^;)
そして当日、まずは清水駅へ。
かなり前にも書きましたがこのポイント、普通に考えたら変だと思いませんか?まっすぐの方が待避線で分かれているほうが車庫への線路なのですが、待避線側のまっすぐな線路に分岐点のところに切れ目がありませんよね?このままだと分岐側へ車両がいけないはずです。実は…
…実はこれが一部をアップにしたところですが、これにヒントが隠されています。実際どうなるかは…検索してみてください(^_^;)(^_^)/
さて、今回も乗った列車はなるべくちゃんと記録しておこうと思っていたので、重いけど一眼レフカメラを持っての旅となりました。あと、iPhone6sもそこそこ写真の画質はいいので、簡単なものやズームでアップしなくてもいいものなどはiPhone6sで撮影しました。
まずは試し撮り。特急ふじかわは3両編成なのでこの写真でいえば前3両のところで収まればいいのです。そしてお目当ての、乗車する「ふじかわ1号」がやってきました。
いやあ失敗しました(>_<) もっと引きつけて撮らなきゃいけなかったですねぇ。実は設定を間違えていて連写のはずが露出ブラケット撮影で3枚しか切れなくて失敗となりました(^_^;)
このふじかわ1号1号車1番A席で甲府まで行きました。清水は8:26発で甲府着が10:28…のはずが約2分遅れて甲府に到着しました。そして甲府駅でこの日最大の難関の乗り換えとなりました。
もともと10:28着で次の特急あずさ10号が10:31発、乗り換え時間は3分しかありません。しかも甲府駅の身延線のホームは階段からちょっと遠いんです。乗り換えるのはもちろん中央本線なので違うホームとなります。そのうえで2分遅れで到着です。さあ乗り換えには1分しかありません。もちろん猛ダッシュです。さらに…
…乗る列車はなんとか撮影もしたかったのでホームへの階段を下りるのにも、乗車する位置に向かってでなく列車の先頭に近い方へ下りてすぐにバシバシ撮影。先頭に乗り込んで自分の座る号車へと歩いていきました。発車に間に合ったのはあずさの方でちょっと接続をとって待っててくれたようです(^_^)
あずさ10号で甲府から大月へ。途中…
…ジョイフルトレインの「宴」とすれ違ったり、長い笹子トンネルを久しぶりに経験してみたりしているうちに大月駅に到着して富士急行線のホームへと入りました。
富士急の車両はいろんな車両だったりデザインだったりで面白いです。逆にいえばバラバラで整備とか大変だと思いますねぇ(^_^)
自分は予約してある列車に乗る予定だったのでそれまではちょっと待ち時間がありました。そこに到着したのがこれ↓
「トーマスランド号」であります(^_^)/ この富士急行5000形は国鉄113系に似ていて払下げかと思ってましたが、調べたら富士急行の自社発注なんですねぇ。驚きました。この写真はホームの屋根の影になるところで撮ってしまったので真っ暗。なので撮り直しました(^_^;)
ハイ、こんな感じです(^_^;) 「トーマスランド」とは富士急ハイランド内にあるテーマパークのことですが、大井川鐵道でホンモノのSLでトーマスをやられてしまうとちょっと苦しい感じはします(>_<)
グラデーションカラーで楽しい雰囲気です。でもそういえば車内を覗くのわすれちゃった(^_^;)
さて、私が乗ったのは予約してあった「富士登山電車」。
富士急のサイトによれば『「富士登山電車」は富士山を楽しむための日本一ゆたかな登山電車として、工業デザイナーの水戸岡鋭治氏がデザインし、平成21年8月8日に運行を開始した電車です。』とのこと。運賃の他に¥200.-の料金が必要な快速列車です。水戸岡デザインらしく車内は楽しい内装になっています(^_^)/
この列車は料金は必要ですが指定席ではありません。好きなところで座ったり、あちこち移動しながらいろんな席を楽しめるようになっています(^_^)/
車内にはアテンダントさんが乗り込んでいろいろ沿線案内をしてくれます。美人でしたよー(^_^)/ その美人アテンダントさんが飴をくれたので惚れてしまいそうになりましたが、しばらくしてこれが車内限定販売の飴の宣伝だったとわかりました(笑)
お天気が悪く、富士急で富士山が見えないと実につまらない車窓となります(+_+)
下吉田駅に着くときにこんなものが…
元ブルートレインの車両が展示してあり、中で休憩できるようになっています。山梨県にはブルートレインなんか走ってなかったんですけどね。それでもかなりキレイに整備されてよかったです。
あ、富士急は単線なのでこの下吉田駅ですれ違いを行います。この時は10数分の待ち合わせになっていたので一旦列車を下りてゆっくり撮影ができるわけです。
すれ違いの相手は「フジサン特急」の富士急行8000形電車。元小田急20000形として「特急あさぎり」などに運用されていた車両ですね、ピンボケですけど(^_^;)
後ろ姿は少しピントがマシかな。それでもブレブレだけど(^_^;)
富士山駅でスイッチバックするので進行方向が変わります。2011年に「富士吉田駅」から「富士山駅」に名称変更がありましたが、ちょっとおこがましい変更ですよねぇ。
ただ、この富士山駅も富士山へ向かう拠点の駅なので降りてじっくり見てみたかったのですが、今回は後の予定があったので残念ながら見送りとなりました。一度泊まりで行きたいですねぇ。
そして終点河口湖駅に到着。ちょいと駅舎をパチリ(^_^)/
ただ、富士山が全く見えないのでちょっとイマイチ。帰りの列車が今回一番のメインだったので早めに駅に入れてもらって撮影をしました。実は帰りの列車も特急ふじかわの「日帰り1day甲府」のようなパック商品となっていたので“切符”というものはなく、“旅行最終旅程表”なるものを見せて駅に入りました。
左が来る時に乗ってきた「富士登山電車」、右が帰りに乗る「富士山ビュー特急」です。メインは帰りの右の列車ですヽ(^。^)ノ
自分は富士急の普通列車というとこの色のイメージでしたが、もしかしたら伊豆急と混同しているのかもしれません(^_^;)
隣の線路にはJRから乗り入れてくる「ホリデー快速富士山」。189系車両で新宿-河口湖間を走っています。国鉄型がまだ元気です(^_^)/
そのまた隣はE257系500番台。暴走特急…じゃなかった房総特急として活躍しています。今度早くも新型E353系にだんだん置き換えられていくらしいです。まだ新しいと思っていたのに。
この日はこれに乗りたいためにやってきました。富士急行8500系、元JR東海371系で、かつて小田急新宿から沼津までを結んでいた「特急あさぎり」、そして沼津から浜松までを「ホームライナー」として運用されていた車両で自分があらゆる鉄道車両の中で一番好きだったものです。
改造されてかなり印象は変わりましたが、それがどうなったのかはこのあと…
こちらもいかにも水戸岡デザインという感じ。方向幕がくるくる変わっていたところはパネルに変わったようです。
このX1のステッカーはJR時代のままで嬉しかったです(^_^)/
JR時代の100系新幹線を思わせるような白い車体にブルーのラインの方が好きでしたが、JR引退後もこうして元気に生まれ変わって走っているのはとても嬉しいです。惜しむらくはグリーン車だった2階建ての部分をJR東海は保存せずに解体してしまったことですね。あれはリニア・鉄道館で保存してほしかった。JR東海ってそういうところがケチですよね。もう新幹線とリニア以外はどうでもいいという姿勢が。そりゃ売り上げのほとんどが新幹線てのはわかってますけどね。
と、撮影していたら列車が河口湖駅に到着しました。
なんと成田エクスプレスの車両、E259系でした。いきなりでいい場所で構えられなかったです(>_<)
富士急にはJRから、実にいろんな車両、列車が乗り入れているんですねえ(^_^)
さて、前述の8500系「富士山ビュー特急」の発車時間が近づいてきて乗車ということになりました。3両編成ですがそのうちの1号車は特別な車両になっていて乗車ドアの前で待っているアテンダントさんに前述の「最終旅程表」を見せ名前を照合してから案内されながら乗車します。最終旅程表は印刷されたものでなくてもネットで受け取ったその画像を見せてもOKです。
あ、先に書いておくと、実はこれより後の時間の関係でどうしてもこの列車に乗る必要がありました。普通の指定席車両の2・3号車でも良かったのですが、富士急はJRが乗り入れている関係で発売は乗車1ヶ月前だと思っていたんです。でも1ヶ月前に普通席を取ろうとしても販売枠がありませんでした。
通常は土日に走るこの列車、祭日は臨時扱いになってるらしいのと、当日見てわかりましたが普通席のほとんどの部分を中国人団体客が占めていましたので、団体の人数がある程度固まるまで販売しなかったのかもしれません。そのためにある意味仕方なく1号車の特別車両にしたのですが、まず内装からして…
…こんな感じでした。そして、テーブルの上に何か乗ってますよねぇ?書くのが面倒なのでこの車両の説明を富士急のサイトから引用させていただくと…
「スイーツプラン」に設定された列車の
特別車両(1号車)は、富士山を眺めながら
“富士山ビュー特急特製スイーツ”が楽しめる
「スイーツプラン」専用車両となります。
「ハイランドリゾートホテル&スパ」の
シェフパティシエ橋本道郎氏が手掛ける
山梨の味覚を取り入れた
“富士山ビュー特急特製スイーツ”で
皆様をおもてなし致します。
…ということです(笑) つまり、乗車券と特急券とスイーツとドリンクのセットを富士急の“旅行プラン”のひとつとして申し込んだ人だけが乗れるわけですヽ(^。^)ノ でもどうしてもこの列車に乗らないと後の予定がタイトになってしまうので思い切って予約してあったんです。ちなみに代金は税込で¥4,000.-です。ソフトドリンクは飲み放題ですがアルコールは別料金です(^_^)/
自分の席にもセットされておりました。ぼっちなんで丸テーブル席の相席かと思ってましたが2人テーブルの席を使わせていただきました。実はこの車両、定員は26名ですが、この日は少し余裕があって丸テーブルは使われていませんでした。
蓋をあけるとこんな感じでした(^_^)
スイーツの内容についてはこちらをご覧ください(^_^;)
天井もかなり凝った造りになっていました。すごいなこれ(*_*)
記念乗車証です。私は“一番いい”席でした(笑)
アルコールは別料金なんですけどね、せっかくなんで甲州ワインをいただきました。ビールはスーパードライしかないのでそれならワインだなと。
このコースターも記念に持ち帰ることができます(^_^)/
ドリンクメニューはこんなんです。
車内限定お土産の販売もしていました。自分はこのところハンカチがボロくなって減ってきたのでこの「バンダナ風ハンカチ」を買いましたヽ(^。^)ノ
車窓は雨で楽しめなかったけどスイーツはとても美味しかったです。そんな列車を楽しんでいるうちにあっという間に大月駅に到着します。所要時間はだいたい46分。わりと急いで食べないとすぐに着いてしまいます。
本当に富士急の列車のカラーは様々です。この車両はなーんか見たことあるなぁと思ったら元京王5000系が富士急へ譲渡されたもので、2012年に京王5000系が誕生50周年だったことから京王カラーに戻されたんだそうです。どうりでどこかで見たことある気がしたんですね(^_^)
大月でまたJRに乗り換えますがここがちょっと接続が悪く待ち時間が長かったです。でも上述の富士山ビュー特急に乗らないともっと接続が悪いんですね。このあたりはなんとかしてほしいですが。
急に首都圏に来たような感じになります。まあ大月あたりから通勤してる人もいるんでしょうね。
そして乗車する「かいじ109号」がやってきました(^_^)/ こちらは先ほど河口湖駅にいたものの原型タイプのE257系です。
そして甲府に着きました。計画ではこの日のサブメインである「アウトサイダー ブルーイング」の2Fにある直営店の「Hops & Herbs」でビールを飲むことですヽ(^。^)ノ
写真では違いはわからないと思いますが色だけでも参考に。
スプリングブレイク ゴールデンエール
フランダーズ ベルジャンホワイト
インキーパー ビターラガー
ドランクマンクトリペル
最後は、バンイップオーストラリアIPAですヽ(^。^)ノ 種類を多く飲みたかったので、最初の一杯は大きなグラスでしたが2杯目からは小さなグラスにしました(^_^;)
このお店、Wi-Fiが使えますが、んまあスピードが速いこと速いことヽ(^。^)ノ
帰りの特急の時間があるのでお店を出てまた歩いて甲府駅まで戻りました。
途中に甲府市役所があります。はい、「Kofu City Hall」ですよね。市役所は英語で(米語らしいですが)“シティホール”です。ところが静岡県西部にある葬儀会場業者に“シティホール”と名付けて営業しているところがあります。名付ける前に調べなかったんですかねえ?アホですよね。
売店でちゃんと母へのお土産買いましたよ¥1,000.-のお菓子買って税含めると¥1,080.-なのでクーポン券使って¥80.-払っただけでした。
帰りは一番最後の特急「ふじかわ14号」で帰りました。最初の1号で来て最後の14号で帰る。富士山ビュー特急に乗ってもこれだけ時間かかるわけです。河口湖でも観光はほとんどできませんでした。単に乗りつぶしの旅と元371系車両に会うためと、ちょっとスイーツを味わうだけでも結構時間がかかるものです。
最後に車内でちょっとしたお弁当とでもう一杯。帰りは昼間の大雨の影響で身延線が遅れていて45分遅れて清水駅に着きました。遅れが往きじゃなくてよかった(^_^;) スイーツは美味しかったしビールももちろん美味しかった。371系にも会えて久しぶりに気分がスッキリした電車旅でした(^_^)/