――茶色やねずみ色の種類は多く、「48茶100鼠」という――
昨日の朝、読売新聞で見かけたコラムである。
ねずみ色といえど、
白に近い銀鼠(ぎんねず)があれば、
黒っぽい橡色(つるばみいろ)もある。
時雨鼠、源氏鼠、夕顔鼠、消炭色……
さらに、千利休が好んだとされている、
利休鼠(すこ~し緑みのねずみ色)なんてのもある。
コラムでも日本人の眼力を絶賛していたが、
茶色や鼠色を、100種類近く区別しているのは、
やっぱり日本人だけかもしれない。
とはいえ、名前を聞いたことはあっても、
こんな風流な言葉をふいに使うのは難しい。
鼠や茶ではないが、
新橋色という青系色がある。
昔、部室かどこかの大掃除をしている中で、ふと
「そこの新橋色のバケツ取ってくれる?」
と言われたとき
風流な人だと妙に感慨したことがあった(笑)
凝った言葉は、ダジャレと同様(?)
"自然に、シュレっと"使うと、より味が増すみたいである。