小岩駅に降り立った刹那、
全身を轟音が包み込む。
ホームの向こうは真っ白で視界が効かない
屋根があるにもかかわらず、
真っ白な煙と化したしぶきが、のしかかってくる。
そう、ゲリラ雷雨真っ最中だったのだ
ここまで激しい雨を見るのは何年ぶりだろう
小岩周辺にアメダスがないので
恐るべき雨は記録に残っていない。
たぶん1時間に50~60ミリくらいはあったと思う。
【雨の強さの目安】、
1時間に0.2ミリ未満:なんとか傘なしで我慢できる
1時間に1~2ミリ:普通の雨
1時間に10ミリ:やや強い雨。大きな水たまりができる
1時間に20ミリ:強い雨。小さな川や下水はあふれだすことも。
1時間に30ミリ:激しい雨。傘をさしてもずぶ濡れに。
1時間に50ミリ:非常に激しい雨。滝のようで視界が真っ白に。
1時間に80ミリ:猛烈な雨。耐え難い恐怖感を覚える。
1時間に150ミリ:日本ではこの辺りが上限か?
なお、水戸で直径2.5センチのヒョウを観測したとのこと。
雷雲には個性がある。
とにかく雨量が多いタイプ、落雷が激しいタイプ、
ヒョウが激しいタイプ、突風や竜巻を伴うタイプ……。
ドップラーレーダーの進歩により、
近づいてくるのがどのタイプの雷雲か
ぼんやりとながら見当はつくようになってきた。
まだはっきりしたことは言えないが、
水戸を襲った雷雲は、雨量・ヒョウ・雷活動ともに一流であり、
「ミニスーパーセル」というタイプだった可能性がある。
スーパーセルは日本では滅多に発生しない。
何万発も雷を落とし、グレープフルーツ大(ときにカボチャ大)
のヒョウを降らせ、強烈な竜巻(トルネード)
を起こすことで恐れられる世界最凶の雲だ
ためしに、スーパーセルと画像検索してみよう。
こんなのが頭上に来たら……
と身の毛もよだつことだろう。