学校の教室というところには、しばしば本棚があり、
いくらかの本が置いてあることが多い。
先日、試験監督に行った教室で、
机間巡視しながら本棚に近づくと、こんな本が目についた。
こんな本を、はたして学校の教室に置いていいのか、
と思いつつパラパラ眺めると、これが本当に面白い。
最初からじっくり読みたいと思い、
帰り道に、紀伊国屋へ直行したのだった。
世界制服というと、反乱者・悪の組織のイメージが強いが、
現代であれば、インフルエンサーと呼ばれる人々は、
世界はともなく、日本を制服したと言えないだろうか?
口を開けば、何千万と言う人が耳を傾け、
ときには社会が変わるきっかけになるのだから。
言ってしまえば、グレタさんだって
「世界征服」したと言える。
私はといえば、インフルエンサーになりたいとか、
ドナルド・トランプ氏を部下にしてみたいとか、
数億人を前にして演説してみたいとか、
世界征服じみた願望は……ないと言えば嘘になる(笑)。
詳しくは本書を読んで頂きたいが、世界征服者は、
魔王型、独裁者型、王様型、黒幕型
の4つに分けることができるという。
私自身は、純粋などれかというより、
魔王:独裁者:王様:黒幕=7:1:2:0
という感じだと思った。
世界征服とは何か、どんな目的があるか、
は時代背景によって大きく変わる。
もし仮に現在、世界征服を目論む組織があったとすれば、
ハートウォーミングなボランティア団体のような
体をなしているだろう。そして
「世界中の やさしさで この地球を つつみたい」(←Believeの歌詞より)
みたいなスローガンを掲げているはずだ。
このあたりの理論も、とてもおもしろいと思った。
ただひとつ、世界征服は割に合わないと感じる…………。