生き物好き気象予報士&理科教員、公認心理師・金子大輔(金兵衛)のブログ~通り雨の旅路~

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【画像注意】コミュニケーションが取れなかっただけに【ウシガエル】

2025-03-09 | 昆虫・生き物
先日、都内某所でウシガエルの遺骸が見つかった。
ウシガエルは日本最大のカエルで、大物だと20㎝に達する。
幼児の顔くらいのサイズ感です。



そして立派な太ももが特徴的です。ジャンプ力に優れ、
数メートル飛ぶこともあるようです。
私はまだ食べたことがないのですが、
ウシガエルの太ももは、鶏肉そっくりの味がするそう。

ウシガエルはもともと「食用ガエル」として
アメリカから輸入されたのだが、
あまりヒットせず捨てられ、野生化した歴史があります。

ウシガエルの餌として、同時に輸入されたのがアメリカザリガニ。
ウシガエルとともに、アメリカザリガニも捨てられ、
野生化して全国に広がりました。


さて、見ての通り、太もも~下腹部が内出血している。
おそらくアズマヒキガエルのオスに抱き殺されたと思われる。

今はアズマヒキガエルの繁殖シーズンまっさかり。
各地の池や水たまりでは、「かわず合戦」が繰り広がられる。

発情したヒキガエルのオスは、盲目的に
「メスかも?」と認識したものにはとりあえず抱きつく。

マッチングすると、オスはメスに産卵を促し、
メスが生んだ卵にオスが精子をかける。

※両生類は体外受精

どこの世界にもおっちょこちょいはいるが、
アズマヒキガエル同士であれば、
「違う! 俺はオスだから放せ」とか
「ごめん、もう産卵終わっちゃった」とか
コミュニケーションを取ることができる。

しかし他種のカエルなどに抱きついてしまうと
コミュニケーションが取れず、
抱かれた側は、最終的に
抱き殺されてしまうことが多いのである。
コメント
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