最近は滅多にドラマを見てなかったけれど、
『家庭教師のトラコ』はずっと見てきた。
教育者の端くれとして、
このドラマは見なければ、と思ったのもある。
ネットの評判を見ると、
・内容が偏り過ぎている、
・どんどん冷めていく、
・痛すぎる、中二病みたいだ……
という否定的なものが目立つが、
私が恐ろしく単純なせいか、
それなりに楽しめているし共感・感動もできる。
ネットを見ていて気になった意見は
「この脚本家は富裕層に恨みでもあるのか」
というものだ。
たしかに『クソみたいなお金の使い方』として、
「宇宙へ行ったり」と明らかに
某M氏を糾弾するような台詞等も見受けられたりする。
でも実際問題、幼い頃から恵まれない環境で育つと、
恵まれた成功者を親の仇のように憎悪してしまう、
という心理はわりあい不変なものなのだ。
※「あしながおじさん」でも、
ジュディ・アボットがお金持ちを病的にディスる描写は多い。
だから、主人公(トラコ)のやさぐれた行動も、
リアリティがあると私は感じたのだが、
こうした描写を見るに堪えない(イタい)と感じている人が
どうやら少なくないようなのだ。
現代日本人(だけかわからないが)は恵まれない人に厳しく、
恵まれた人に甘すぎる。
見るに耐えないと叩かれるトラコに対して、
某M氏には「税金も収めてるんだし、努力して成功したんだからいいじゃん」
みたいな意見が目立ち、あまり批判の声はない。
(もちろんそれなりにアンチはいるけれど)
個人的にはM氏は好きになれぬ。
Mが宇宙へ言って、世界で何かが大きく変わったか。
少なくとも大きなニュースにはなっていない。
M氏が人格者であれば、宇宙旅行は
天文少年(天文少女)や余命が短い人などへ
プレゼントしていたはずだ。
年収100億円稼いだのであれば、
99億を寄付して、1億でつつましく生活する。
それがトラコの言う正しいお金の使い方であり
富裕層の品格ではないか。
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