現在、神戸市立図書館から東秀三氏の著「神戸」を借りています。
全部は読みきれていないのですが書評とまではいかないが感想を述べます。
本書は1994年に発刊されたもので東氏がなくなる1年前の著
著者の 東秀三(あずましゅうぞう、1933~1995年)さんは神戸市生まれ。
作家、「VIKING」を経て、「文学雑誌」「関学文芸」同人、創元社で
編集者の仕事をされていました。
神戸三中を経て神戸高校卒、関西学院大学卒。「中之島三丁目」「天満老松町」
で第2回小島輝正文学賞を受賞。その他の著書に「淀川」「大阪文学地図」
上の写真は「神戸」の表紙装丁です。
内容目次は下記のとおり
灘五郷 谷崎潤一郎 水道筋 毎日登山 神戸ゴルフ倶楽部 同窓会
山の街 VIKING セビル ロウ ジャズ・ストリート バウムクーヘン
南京町 旧居留地 モラエス 能福寺 足立巻一 明石
気になった部分について若干述べていきます。
1.灘五郷
灘五郷のうち西郷(阪神大石駅)にある沢の鶴資料館の紹介記述があります。
2007年11月20日の訪問記:http://seiyo39.exblog.jp/7798559/
近くには富久娘、白鶴、忠勇、月桂冠、灘誉などの酒蔵があります。
阪神淡路大震災の前の小林製麻の煉瓦倉庫を転用した輸入家具、台所用品
を販売していた。最寄り駅 阪神石屋川
上の写真は現在の小林製麻のショッピングセンター サウザン モール 六甲
2016-5-31撮影 レンガをイメージした建物に注目
大和物語などに登場する悲恋伝説 「菟原処女の伝説」の話や湊川合戦で
新田義貞の身代わりになった小山田高家が戦死した処女(おとめ)塚古墳
関連ブログ:史跡 処女塚古墳 on 2013-3-20
東求女塚古墳 on 2011-4-30
西求女塚古墳(求女塚西公園)訪問記 on 2011-4-30
全く知らなかった新しい知識として 小野樽酒造の主人・小野楠雄のことが
語られています。蔵は灘だが、神戸駅前の楠公さんの前に店があった。
楠木正成を祀る湊川神社の熱心な氏子で、清酒の名前も「正成」「正行」、
ラベルは菊水。東の家は洋服仕立て屋で、小野はその得意先だった。
小野は出版社・五典書院も経営していた。
2.谷崎潤一郎
阿弥陀寺の谷崎潤一郎の歌碑の除幕式が昭和60年(1985)3月13日にあり
東氏も列席。松子夫人も列席されていた。
関連ブログ:JR住吉駅周辺の谷崎潤一郎ゆかりの歌碑・石碑など散策記 on 2016-7-3
3.水道筋
上の写真は水道筋商店街 撮影2015年6月3日
上の写真は王子動物園内のハンター邸 撮影:2016-6-27
関連ブログ:国指定重要文化財 旧ハンター邸 on 2011-10-3
上の写真は神戸市立文学館 撮影:2016-6-27
こちらは昭和4年(1929)西宮に移転した関西学院があった場所でチャペル
として使用されていました。
関連ブログ:神戸文学館と岡部伊都子展 on 2011-6-17
4.VIKING
昭和二十二年に創刊された富士正晴主宰の同人誌がVIKINGである。
東氏が関学に入学した昭和29年(1954)にVIKINGに参加。
5.セビル ロウ
明治二十九年に生れた東氏の父親は11、2歳のときに石川県の小松から
出てきて、神戸の柴田洋服店に奉公し以降死ぬまで洋服を縫い続けたそうだ。
戦後の昭和24年(1949)に洋服技術の向上を目指す技能団体である
「神戸セビルロー・アソシエイション」を仲間七人と設立し推されて
初代の会長になったらしい。翌年(昭25)の10月に詩人の竹中郁さんを
招いて座談会をしお礼に父の縫った服をプレゼントしたと記憶している。
後年わたしが編集者として竹中さんのお会いしたとき、例の明快な口調で、
「君のお父さんに縫ってもらった服は、着やすいな」と声を掛けられた。
セビル・ロウ(SAVILE ROW)はロンドンにあるわずか二百メートルほどの
通りの名前でイギリスでは「セビル・ロウ仕立て」といっただけで
高級紳士服の代名詞になるらしい。
関連ブログ:
日本近代洋服発祥の地顕彰彫刻 in 東遊園地 on 2010--9-29
本日もこのへんで時間切れのため中途半端ながらアップします。
全部は読みきれていないのですが書評とまではいかないが感想を述べます。
本書は1994年に発刊されたもので東氏がなくなる1年前の著
著者の 東秀三(あずましゅうぞう、1933~1995年)さんは神戸市生まれ。
作家、「VIKING」を経て、「文学雑誌」「関学文芸」同人、創元社で
編集者の仕事をされていました。
神戸三中を経て神戸高校卒、関西学院大学卒。「中之島三丁目」「天満老松町」
で第2回小島輝正文学賞を受賞。その他の著書に「淀川」「大阪文学地図」
上の写真は「神戸」の表紙装丁です。
内容目次は下記のとおり
灘五郷 谷崎潤一郎 水道筋 毎日登山 神戸ゴルフ倶楽部 同窓会
山の街 VIKING セビル ロウ ジャズ・ストリート バウムクーヘン
南京町 旧居留地 モラエス 能福寺 足立巻一 明石
気になった部分について若干述べていきます。
1.灘五郷
灘五郷のうち西郷(阪神大石駅)にある沢の鶴資料館の紹介記述があります。
2007年11月20日の訪問記:http://seiyo39.exblog.jp/7798559/
近くには富久娘、白鶴、忠勇、月桂冠、灘誉などの酒蔵があります。
阪神淡路大震災の前の小林製麻の煉瓦倉庫を転用した輸入家具、台所用品
を販売していた。最寄り駅 阪神石屋川
上の写真は現在の小林製麻のショッピングセンター サウザン モール 六甲
2016-5-31撮影 レンガをイメージした建物に注目
大和物語などに登場する悲恋伝説 「菟原処女の伝説」の話や湊川合戦で
新田義貞の身代わりになった小山田高家が戦死した処女(おとめ)塚古墳
関連ブログ:史跡 処女塚古墳 on 2013-3-20
東求女塚古墳 on 2011-4-30
西求女塚古墳(求女塚西公園)訪問記 on 2011-4-30
全く知らなかった新しい知識として 小野樽酒造の主人・小野楠雄のことが
語られています。蔵は灘だが、神戸駅前の楠公さんの前に店があった。
楠木正成を祀る湊川神社の熱心な氏子で、清酒の名前も「正成」「正行」、
ラベルは菊水。東の家は洋服仕立て屋で、小野はその得意先だった。
小野は出版社・五典書院も経営していた。
2.谷崎潤一郎
阿弥陀寺の谷崎潤一郎の歌碑の除幕式が昭和60年(1985)3月13日にあり
東氏も列席。松子夫人も列席されていた。
関連ブログ:JR住吉駅周辺の谷崎潤一郎ゆかりの歌碑・石碑など散策記 on 2016-7-3
3.水道筋
上の写真は水道筋商店街 撮影2015年6月3日
上の写真は王子動物園内のハンター邸 撮影:2016-6-27
関連ブログ:国指定重要文化財 旧ハンター邸 on 2011-10-3
上の写真は神戸市立文学館 撮影:2016-6-27
こちらは昭和4年(1929)西宮に移転した関西学院があった場所でチャペル
として使用されていました。
関連ブログ:神戸文学館と岡部伊都子展 on 2011-6-17
4.VIKING
昭和二十二年に創刊された富士正晴主宰の同人誌がVIKINGである。
東氏が関学に入学した昭和29年(1954)にVIKINGに参加。
5.セビル ロウ
明治二十九年に生れた東氏の父親は11、2歳のときに石川県の小松から
出てきて、神戸の柴田洋服店に奉公し以降死ぬまで洋服を縫い続けたそうだ。
戦後の昭和24年(1949)に洋服技術の向上を目指す技能団体である
「神戸セビルロー・アソシエイション」を仲間七人と設立し推されて
初代の会長になったらしい。翌年(昭25)の10月に詩人の竹中郁さんを
招いて座談会をしお礼に父の縫った服をプレゼントしたと記憶している。
後年わたしが編集者として竹中さんのお会いしたとき、例の明快な口調で、
「君のお父さんに縫ってもらった服は、着やすいな」と声を掛けられた。
セビル・ロウ(SAVILE ROW)はロンドンにあるわずか二百メートルほどの
通りの名前でイギリスでは「セビル・ロウ仕立て」といっただけで
高級紳士服の代名詞になるらしい。
関連ブログ:
日本近代洋服発祥の地顕彰彫刻 in 東遊園地 on 2010--9-29
本日もこのへんで時間切れのため中途半端ながらアップします。