2020年10月5日(月)0:00~0:45 NHK Eテレで下記の番組を録画視聴しました。
地球ドラマチック「ハッブル宇宙望遠鏡~宇宙の謎を探る30年の軌跡~」
BBC Studios(イギリス2020年)制作。番組の内容としては
打ち上げから30年を迎えたハッブル宇宙望遠鏡。知られざる宇宙の神秘的な画像を
とらえ、数々の謎を解明してきた。その成功の裏には、多くのドラマがあった…。
世界で最も名高い望遠鏡として知られる、ハッブル宇宙望遠鏡。1990年の打ち上げ以降、
ブラックホールの鮮明な画像をとらえるなど、数々の発見によって天文学に革命を巻き起こしてきた。
しかしその功績の裏には多くの困難と、宇宙飛行士たちによる命がけのミッションがあった…。
ハッブルがとらえた美しい画像とともに、ハッブルの30年の軌跡をたどる。
語りは渡辺徹さん
この番組でハッブル宇宙望遠鏡が捉えた宇宙の画像写真を中心に記載して行きます。
特記していない限り上述の番組からの写真です。
ハッブル宇宙望遠鏡の名前の由来は20世紀前半に活躍したエドウィン ハッブルによる
Edwin Powell Hubble(1889-1953)の功績の一部を記載しておきます。
1917年に完成したUSAカルフォルニア州のウィルソン山頂の反射型
望遠鏡でエドウィン ハッブルは様々な銀河までの距離とその銀河のスペクトルを調べ、
ほとんど全ての銀河のスペクトルに赤方偏移が見られること、赤方偏移の量は遠方の
銀河ほど大きいことを経験を生かして発見した(ハッブルの法則)。
すなわち膨張する宇宙を初めて見出した。
それまでは銀河系だけだとされた宇宙がこの発見で1,000億個もの銀河が我々の
天の川銀河の外にあることとなった。
エドウィン ハッブルはアンドロメダ星雲が天の川銀河系から80万光年離れた場所
にあることもセファイド変光星を見つけることで観測発表した。
上の写真はハッブル宇宙望遠鏡 撮影:2020-1-25
出典:「138億光年宇宙の旅」2019年12月21日~2月2日 明石市立文化博物館
Wikipediaでは次のように解説されています。
ハッブル宇宙望遠鏡(英: Hubble Space Telescope、略称:HST)は、グレートオブザトリー計画の
一環として打ち上げられた、地上約600km上空の軌道上を周回する宇宙望遠鏡である。
名称は、宇宙の膨張を発見した天文学者エドウィン・ハッブルに因む。長さ13.1m、重さ11トンの筒型で、
内側に反射望遠鏡を収めており、主鏡の直径2.4メートルのいわば宇宙の天文台である。
大気や天候による影響を受けないため、地上からでは困難な高い精度での天体観測が可能。
上述の番組では540km上空の軌道上を周回、90分で地球を1周すると解説。
ハッブル宇宙望遠鏡の歴史
下に添付のYoutube動画が易しく判り易い解説をされています。
ハッブル宇宙望遠鏡 1/2
ハッブル宇宙望遠鏡 2/2
Astro Artsのサイトでもハッブル宇宙望遠鏡の業績について簡潔に解説されていますので
リンクさせていただきました。
https://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/11226_hst30th
ハッブル宇宙望遠鏡の構造
上の写真はハッブル宇宙望遠鏡の構造を示したものです。
JAXAのサイトに観測原理の構造を図示されていますのでリンクさせていただきます。
http://spaceinfo.jaxa.jp/ja/hubble_space_telescope.html
ハッブル宇宙望遠鏡が捉えた写真
最新の詳細なイメージはNASAのサイトで紹介されていましのでリンクしました。
https://hubblesite.org/images/gallery
上の写真は子持ち銀河 距離2,500万光年
上の写真は創造の柱 距離6,500光年
上の写真は馬頭星雲 距離1,500光年
上の写真はGum29星雲 距離2万光年
上の写真はオリオン大星雲 距離 1,500光年
上の写真はNGC4261銀河の中心部 距離 4,500万光年
上の写真は ヘルクレス座A(可視光/電波撮影) 距離21億光年
上の写真は M84 距離 6,000万光年
上の写真はArp273 距離3億光年
上の2枚の写真はきょしちょう座 距離 1万6,700光年 撮影:2020-1-25
出典:「138億光年宇宙の旅」2019年12月21日~2月2日 明石市立文化博物館
上の2枚の写真はハッブル宇宙望遠鏡が捉えたハッブル・ウルトラ・ディープ・フィールド
(HUDF)2014と説明パネル
出典:「138億光年宇宙の旅」2019年12月21日~2月2日 明石市立文化博物館
上の2枚の写真は秋の空に浮かぶフォーマルハウトの環と説明パネル
出典:「138億光年宇宙の旅」2019年12月21日~2月2日 明石市立文化博物館
スピッツァー宇宙望遠鏡とチャンドラーX線望遠鏡
地球を周回する宇宙望遠鏡としてスピッツァー宇宙望遠鏡とチャンドラーX線望遠鏡が
あります。解説パネルを添付しておきます。(下の2枚の写真)
チャンドラーX線望遠鏡としていますが実体は人工衛星である(近地点1万Km、遠地点14万km)
その他、ハッブル宇宙望遠鏡の打ち上げから1年後の1991年に打ち上げられた
コンプトンガンマ線観測衛星があります。
撮影:2020-1-25
出典:「138億光年宇宙の旅」2019年12月21日~2月2日 明石市立文化博物館
新型の宇宙望遠鏡「ジェームス ウェッブ」
NASAが2021年10月31日に打ち上げを予定しているジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡
について紹介したYoutube動画がありましたので紹介します。
ハッブルの100倍高性能! NASAが「オリガミ宇宙望遠鏡」の展開試験に成功