北朝鮮が新型ICBM披露、労働党創建75年の軍事パレードという見出しで
Gooニュースは北朝鮮の軍事パレードについて報じています(下のリンク)
本ブログでは10月11日にテレビで報道された写真を添付してその内容を
追ってみました。
gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/bloomberg/business/bloomberg-QHZO6GDWX2Q401
上の3枚の写真は超大型の大陸間弾道ミサイル(ICBM)
10月10日に実施した未明の軍事パレードは異例。何故この時間帯に実施されたかは
夜間の実施で米国がどの程度軍事機密事項を解析できるか試したものか?
初めて公開する大型の大陸間弾道ミサイル(ICBM)はタイヤが片側11個あることから従来の
火星15号(2017年11月に試射)のタイヤ9個と比較して大きい。長さは25~26mで火星15より
4m以上長い。直径は約2.5mで火星15より0.5m大きい。発射台付き車両(TEL)は4両であった。
披露されたICBMは、米国のミサイル防衛(MD)システムをかいくぐることのできる多弾頭を搭載
するよう設計されているとみられる。火星15の2~3倍の核弾頭に達するとみられる。
大型の水爆搭載が現実的な形となったと分析されています。
昨年(2019)には技術を改善させる新たなエンジンテストを実施していた。
北朝鮮が弾道ミサイルを公開するのは、金正恩朝鮮労働党委員長とトランプ米大統領が
2018年6月ににシンガポールで会談して以来初めて。金委員長は「わが国の抑止力と自衛力を
強化し続けていく」と語った。一方で、軍事力を先制使用することはないとした。
上の写真は新型の潜水艦発射型ミサイル(SLBM)とみられる装備 射程は2,000km以上
軍事専門家の中では「北極星4A」と呼ばれ注目してきた。パレード参加は3両
パレードではこのほか、発射台付き車両(TEL)の下記の弾道ミサイルが登場した。
下記の弾道ミサイルはいずれも2017年以降に発射実験が行われています。
種類 射程 TELの台数(推定)
大陸間弾道ミサイル(ICBM)火星15号 1万km以上 4両 or 6両(片側9輪)
中距離弾道ミサイル 火星12号 5,000km 6両(片側6輪)
中距離弾道ミサイル 北極星2 1,000km以上 6両(戦車タイプ)
変則軌道含む新型単距離弾道ミサイル3種 400~600km 約50両(1両に複数搭載)
上の3枚の写真は軍事パレードの会場の様子
異例づくめの今回の軍事パレードは金与正(キムヨジョン)氏が企画したものと解説
金正恩(キムジョンウン)委員長は経済発展の約束を果たせていない理由として、
国際社会による制裁措置、台風、新型コロナウイルスを挙げた。
その上で「多くの信頼に応えることができていないのは遺憾だ」とした。
「私の努力と献身は、苦しい状況から国民が抜け出すのに十分ではなかった」と述べた。
さらに、隔離所や災害復旧の最前線にいる「朝鮮人民軍の兵士らの愛国的な献身に
感謝の涙なしに応えることはできない。この栄光ある夜に彼らのそばにいられないのは
痛恨の極みだ」とも述べた。
上の2枚の写真は金正恩委員長の演説を聞く北朝鮮の軍人
NORTH KOREA MILITARY PARADE 2020
“新型ICBM”など公開 北朝鮮が軍事パレード
North Korea huge new ICBM & deadly SLBM (Pukkuksong-4A) at military parade 2020.
関連サイト(リンク):
https://www.38north.org/2020/10/vdiepenmelleman101020/