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8,178mの超深海で生きるマリアナスネイルフィッシュ 「ダーウィンが来た」を視聴して

2023年08月01日 04時36分38秒 | Weblog
2023年7月23日、NHK総合テレビ 19:30から「ダーウィンが来た」で
8,178mの超深海で生きるマリアナスネイルフィッシュの紹介があったので
記憶に留めるために写真や動画を残しておきます。NHKプラスで再視聴

超深海とは

超深海とは水深6,000m以上の真っ暗な、指先に約1トンもの水圧がかかる環境を指す。
マリアナ海溝では最深部は水深10,080m


スネイルフィッシュの写真
上の写真は水深8,178m地点で確認されたスネイルフィッシュ
マリアナスネイルフィッシュ(Mariana snailfish)の学名はPseudoliparis swirei 
シンカイクサウオの仲間ということでWikipediaの解説を引用させていただきました。
シンカイクサウオ(学名:Pseudoliparis amblystomopsis)は、カサゴ目クサウオ科に属する魚類の一種。
形態
深海性カサゴ目のクサウオ科魚類と共通し、体は柔軟でぶよぶよとしている。頭部は大きいが尾部は尻すぼみで、上から見るとオタマジャクシに似た体型をもつ[1]。
体長は10 - 20センチメートル程度で、最大で全長23.8センチメートル[1][1]だが、35センチメートルに達する個体もいる。体は淡桃色かつ半透明で[1]、内臓の一部は透けて見える。目は黒くて小さい。
分布
水深6,000メートル以深の超深海層に分布し、海溝の海底付近で生活する底生魚である[2]。深海魚の中でもとりわけ深い領域に暮らす種類の一つで、同等の水深からは同じクサウオ科の数種と、ヨミノアシロ(アシロ目)などのわずかな種類が生息することが知られている[3]。

これまでに明らかになっている生息域は太平洋北西部における海溝の深部に限られ、日本海溝および千島海溝の水深6,156 - 7,587メートルの範囲から報告されている[1]。
[1] a b c d 『深海生物ファイル』 pp.208-209
[2] a b “Pseudoliparis amblystomopsis”. FishBase. 2011年7月10日閲覧。
[3] Jamieson AJ, Fujii T, Solan M, Matsumoto AK, Bagley PM, Priede IG (2009). “Liparid and macrourid fishes of the hadal zone: in situ observations of activity and feeding behaviour”. Proc Biol Sci 276 (1659): 1037-45.

2017年8月24日には日本の海洋研究開発機構のチームが水深8,178メートル地点で本種の仲間と見られる魚の撮影に成功 。
(下の動画)
[NHKスペシャル] 大発見!世界最深部の魚マリアナスネイルフィッシュ | 超深海 地球最深(フルデプス)への挑戦 | ディープオーシャン | NHK

2022年8月15日、東京海洋大学と西オーストラリア大学の共同チームが小笠原海溝において、それまでの記録を158mも更新する水深8,336mでの撮影に成功。最も深い場所で撮影された魚の映像として翌2023年4月7日にギネス世界記録の認定を受けた。(下の動画)
水深8336メートルの深海で泳ぐ魚の撮影に成功、記録更新 東京海洋大など

スネイルフィッシュのWikipedia(英文)のサイトにリンク

タンパク質の変化の防止法
魚は浸透圧を調整するため、トリメチルアミン-N-オキシドという物質を持っています(海水の塩濃度が高いため、浸透圧の調整が必要)。
深海魚はトリメチルアミン-N-オキシドを多く持ち、浸透圧の調整に加え、水圧によるタンパク質の変化を防止しているようです。
ちなみに、トリメチルアミン-N-オキシドが分解してできるトリメチルアミンは、魚などが腐敗したときにする悪臭の原因物質です。

スネイルフィッシュの餌
スネイルフィッシュは何を食べて生きているのか?の疑問に対して
上記「ダーウィンが来る」では小さな海老であると説明されていました。
上の写真はスネイルフィッシュの餌となる小さなエビ

関連サイト


6,000mまでに棲む魚

番組では6,000mまでに棲む魚を絵で示されました(上の2枚の写真)




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