インドの無人探査機「チャンドラヤーン3号」が8月23日午後9時33分、月面着陸に
成功しました。 探査機の月面着陸は、旧ソ連・アメリカ・中国に次いで4カ国目。
2019年、月面に衝突した2号の失敗を経ての再チャレンジ成功です。
チャンドラヤーン3号は今年7月14日、インドの南部スリハリコタの宇宙センターから
打ち上げられ、8月5日より月周回軌道に侵入していました。
月の南極付近には水が存在すると考えられており、水を利用した月での生活も
将来、実現するのではと考えられています。
日本もインドと共同で、月の水資源を探査する計画「LUPEX」を進めていて、今回の成功によって日本の月探査にも弾みがつくことになります。
Gooブログでインドの無人探査機「チャンドラヤーン3号」が月面着陸に成功
とのNewsを纏められている方がおられましたのでリンクさせていただきました。
ロシアも8月20日に無人探査機を着陸させる予定でしたが、こちらは制御不能となり、
月面に衝突しています。
日本の月面着陸トライアル
日本でも過去2回トライアルしているものの失敗しています。
過去2回トライアルの詳細は下記のとおりです。
トライアル1
2022年11月22日未明にかけて計画していた月面着陸失敗 By JAXA。
日本初の月面着陸を目指す無人探査機「OMOTENASHI」(オモテナシ)について、JAXA=宇宙航空研究開発機構は、地上との通信が安定しない状況が改善されないことから2022年11月22日未明にかけて計画していた月面着陸への挑戦を断念したと発表しました。
米国の超大型ロケットSLS初号機に試験的に搭載された、JAXAの月面着陸機「OMOTENASHI(オモテナシ)」。10センチ角のキューブ6個分、スーツケース程度の大きさという超小型サイズながら、小さなエンジンの噴射で着陸時の加速を弱める"セミハードランディング"という方式を目指し、どこまで月の重力を制することができるかチャレンジした。しかし、残念ながらロケットからの分離の問題で、月の軌道までたどり着くことはできなかった。
2022年11月22日未明にかけて計画していた月面着陸失敗 By JAXA。
日本初の月面着陸を目指す無人探査機「OMOTENASHI」(オモテナシ)について、JAXA=宇宙航空研究開発機構は、地上との通信が安定しない状況が改善されないことから2022年11月22日未明にかけて計画していた月面着陸への挑戦を断念したと発表しました。
米国の超大型ロケットSLS初号機に試験的に搭載された、JAXAの月面着陸機「OMOTENASHI(オモテナシ)」。10センチ角のキューブ6個分、スーツケース程度の大きさという超小型サイズながら、小さなエンジンの噴射で着陸時の加速を弱める"セミハードランディング"という方式を目指し、どこまで月の重力を制することができるかチャレンジした。しかし、残念ながらロケットからの分離の問題で、月の軌道までたどり着くことはできなかった。
NHKの詳細報道にリンクさせていただきました。
「OMOTENASHI」日本初の無人探査機の月面着陸断念 JAXA | NHK | 宇宙
トライアル2
2023年4月26日、民間会社ispace(アイスペース)社がトライするも失敗。
2機目は記憶に新しい、日本初の民間月探査を目指すispace(アイスペース)の初着陸ミッションだ。こちらはメインとサブ、2種類のエンジンを逆噴射して月の重力による加速を制御しながら、まっすぐ月面に直立するように降りる方式だ。
4月26日に初着陸に挑戦したが、失敗。報告によれば、事前の飛行計画の中に、クレーターの内側に入った際の急激な高度の変化が織り込まれていなかったことが原因と考えられている。フライトコンピューターが高度情報を"誤っている"と結論づけてしまったため、実際よりも数km以上高いポイントからエンジン噴射を開始。余裕だったはずの推進剤も途中で尽きてしまい、ハードランディングしてしまったようだ。
トライアル2
2023年4月26日、民間会社ispace(アイスペース)社がトライするも失敗。
2機目は記憶に新しい、日本初の民間月探査を目指すispace(アイスペース)の初着陸ミッションだ。こちらはメインとサブ、2種類のエンジンを逆噴射して月の重力による加速を制御しながら、まっすぐ月面に直立するように降りる方式だ。
4月26日に初着陸に挑戦したが、失敗。報告によれば、事前の飛行計画の中に、クレーターの内側に入った際の急激な高度の変化が織り込まれていなかったことが原因と考えられている。フライトコンピューターが高度情報を"誤っている"と結論づけてしまったため、実際よりも数km以上高いポイントからエンジン噴射を開始。余裕だったはずの推進剤も途中で尽きてしまい、ハードランディングしてしまったようだ。
日本の3回目トライアル
小型月着陸実証機(SLIM)は、H-IIAロケット47号機に搭載され 2023年8月26日(土)
午前9時34分57秒 、種子島宇宙センター 大型ロケット発射場から打ち上げられる予定です。
月への着陸トライアルはそれより1か月後以降になると思います。
詳しくは下記ブログで書いています。
日テレNewsのYoutube 動画
日テレNewsのYoutube動画にGooで共有させていただきました。
【インド探査機】“月の南極”へ着陸成功 世界初 日テレNews
月面着陸をめぐる経過
1959年9月
旧ソビエトが世界初の月探査機ルナ2号を打ち上げ 月面に衝突
1966年2月
旧ソ連のルナ9号が世界初の月面着陸
6月
米国のサーベイヤー1号が月面着陸
1969年7月
アメリカがアポロ11号が月面着陸を成功させています。
月面の石を地球に持ち帰る
2013年12月
中国の嫦娥3号が月面着陸
2019年1月
2019年1月
中国の嫦娥4号が月の裏側に着陸を成功させています
2020年
中国は月の土壌を持ち帰ることに成功しています
これまで月面着陸に挑戦し、無事に着陸することができたのはソ連、米国、中国と
今回のインドの4ヶ国だけです。
2019年にはイスラエルの探査機「べレシート」とインドの「チャンドラヤーン2」が
月着陸に挑んだが、成功しなかった。月の重力を制御して安全に着陸するということは、
決してたやすいことではない。
2019年にはイスラエルの探査機「べレシート」とインドの「チャンドラヤーン2」が
月着陸に挑んだが、成功しなかった。月の重力を制御して安全に着陸するということは、
決してたやすいことではない。