チョイさんの沖縄日記

辺野古や高江の問題等に関する日々の備忘録
 

<今日(25日)の辺野古>カヌー隊、石材投下に抗議し、2回にわたってフロート内に突入 / QABテレビが石材の洗浄問題を詳しく報道

2017年05月25日 | 沖縄日記・辺野古

 5月25日(木)、Nさんと「美ら海」で大浦湾に出た。他には「勝丸」とカヌー6艇。

 弾薬庫下のK9護岸の現場に行くと、もう作業が始まっている。ただ、午前10時過ぎまでは、新たな捨石の投下はなく、すでに投下した部分の幅や法面の勾配等を計る作業が行われていた。 

 しばらくしてやってきたカヌー隊も、フロートの側で監視を続ける。

 護岸の基礎工となる捨石の法面に、石材を入れた被覆用袋材を積み初めている。波の侵食を防ぐためだろうが、設計図書では被覆用ブロックを設置するとされているのだが、構造を変更したようだ。

 午前10時半頃からダンプトラックが入り、クローラクレーンを使って捨石の投下が始まった。 

 待機していたカヌー隊は、捨石投下に抗議するためすぐにフロート内に入る準備を始めた。フロートが2重に張られているのだが、いったん降りてカヌーを引っ張って中に入れ、また乗り込んでいく。皆、もうすっかり慣れて手際がいい。

 全てのカヌーが中に入った。今日はカヌーの数は少ないのだが、お互いに入るタイミングを調整して海保のボートの合間をぬって突入していく。現場にかなり接近したカヌーもあった。

 それでもしばらくすると全員が拘束され、航路入口の辺りまで連れていかれてしまった。

 午前中に1回、そして午後にも全てのカヌーが中に突入した。海保の手荒な拘束にも屈せず、皆、頑張っている。

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<投下されている石材の洗浄問題>

  (捨石を置くたびに粉塵が沸き上がる。石材の洗浄がほとんど行われていないのだ)

 今日は、本体工事着工からちょうど1月ということでテレビ会社もヘリを出して取材していた。昼休み、汀間漁港に戻った際、QABテレビの取材を受ける。上空から見ると石材が海に投下されるたびに海が白濁しているというので、石材の洗浄について意見を求められた。昨日のブログに書いたような問題を説明し、採石場を出る際の洗浄がほとんど行われていないと指摘した。

 この粉塵や海の白濁を見ても、採石場での一次洗浄も、シュワブ内での2次洗浄が規準どおり実施されているか、やはり疑わしい。

 このQプラスレポートは今日の夕刻に報道された。

・「辺野古護岸工事 着工から1ヶ月 進む工事の不合理」(QABテレビ 2017.5.25)

 夜、このQプラスレポートを見て驚いたのが上の場面だ。石材を入れた袋材をいったん向かって左の海に入れた後、また引き上げて向かって右側の海に設置しているのだ。最初に海に入れた場所では海が白く濁り、QABの記者も驚いていた。

 確かに不可解な作業だ。向かって右側の海はカヌーや抗議船からまる見えで、報道陣も見ている。そんな時に石材を入れた途端、海が白濁すれば、大きく報道される。そのため皆から見えない左側の海でいったん洗って、それを再度、右側の海に設置しているのではないだろうか?

 

 QABは砕石場を出る際の洗浄が出来ていないという私の指摘を、ボードを使って分かりやすく説明してくれた。那覇空港第2滑走路埋立事業では、採石場で石材を積んだダンプトラックを最低でも120秒洗浄し、洗浄後の水の濁りが元の水と同等になるまで洗浄するとされている。今回の辺野古の埋立ではこうした規準が設けられているとは考えられない。 

 

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