チョイさんの沖縄日記

辺野古や高江の問題等に関する日々の備忘録
 

これはとんでもない不正行為だ!---辺野古に埋立られている あの赤土混りの土砂(岩ズリ)が 規格の厳しい割栗石の2倍の価格などありえない

2019年09月23日 | 沖縄日記・辺野古

  現在、進められている辺野古の埋立工事で使われている岩ズリ(土砂)の単価の疑問点について指摘してきた。その後、東京新聞や沖縄タイムス、琉球新報等でも再三、報道され、ますます大きな問題となっている。

 今回の事業では、あの赤土混りの土砂の単価が5,370円/㎥とされている。防衛局が3年前に発注した辺野古の工事では1,870円/㎥だったから、なんと3倍にもなっているのだ。

 この5,370円/㎥という単価決定にあたって、防衛局は見積りを徴収している。見積は13社に依頼したが、12社が見積りを辞退し、1社しか回答がなかった。公共工事では見積りは原則として3社からとされているが、今回は1社だけの見積りで単価を決定してしまった。こんなことは通常、あり得ない。

 

 さらに、先日、防衛局が開示した「沖縄防衛局(29)資材価格等調査」(2018.3)でいろんな資材の価格が明らかになった。岩ズリの見積りによる価格決定も、この調査の「別途報告書」として出されたものだ。

 そこには、沖縄防衛局の工事での砂や石材の単価が示されている。

 砂      3,150円/㎥  

 割栗石    2,800円/㎥   

 粒度調整採石 3,100円/㎥    (北部6:キャンプ・シュワブ)

 


                                                                (キャンプ・シュワブは「北部6」)

 割栗石は上の写真のような径が50~150mmの石材で規格等が厳しく管理されている。当然、土砂が混じることなど許されない。

 下の写真が今回使用されている「岩ズリ」だが、実際には誰が見ても赤土混りの土砂にすぎない。こんな赤土混りの土砂が、割栗石の2倍の値段だというのだから呆れるほかない。

 同じ調査報告書の中で、割栗石を2,800円/㎥としていながら、岩ズリについては見積りの結果、5,370円/㎥としているのだから、これはおかしいということがすぐに分かったはずだ。

 これでは、埋立には全て割栗石を使えば、費用も半分で済むことになる。しかも液状化や沈下の心配もなく、強度も強い。何故、2倍の単価の赤土を放り込むのか?

 埋立用の岩ズリ(土砂)が5,370円/㎥というような馬鹿げた価格は通用しない。こんな不正行為は許されない。


 

 

 

 

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 台風17号で、また辺野古外周... | トップ | 野党国会議員による議員懇の... »
最新の画像もっと見る

沖縄日記・辺野古」カテゴリの最新記事