昨日(8月7日)、防衛局から電話が入った。防衛局が、この間、問題となっている辺野古側への2件の土砂仮置き工事について、8月3日付で業者と契約をしたというのだ。
この土砂仮置き工事は、大浦湾の埋立に備えたものであり、設計変更申請の内容である。設計変更申請が承認されていない現状で着工することは許されない。沖縄県も、6月28日、7月31日の2回にわたって工事内容について質問を繰り返し、「重大な疑義がある」として、入札手続きの中断を要請していたが、防衛局はそれを全く無視して契約を強行したのだ。
これだけ露骨に県の要請が無視されたのだから、県は毅然と対応しなければならない。今日、県庁に行き、県の担当者と話し合ったが、残念なことに、現時点で県が行政指導等を行う動きは見られない。
本部塩川港では台風前に、辺野古への土砂搬送のためのベルトコンベアは7月末に荷捌地から奥の場所に移動されていた。ベルトコンベア設置のための港湾施設用地使用許可は月単位で出される。私たちは県に対して、すでに辺野古側の埋立は100%に近づいており(本部町島ぐるみ会議の計算では、7月中に100%に達している)、それ以上の土砂搬送は仮置き工事となるので違法だとして、8月分のベルトコンベア設置許可を出さないよう求めていた。
しかし、今日、本部塩川港では、台風で移動されていたベルトコンベア再設置のための土嚢並べ等の作業が始まっている。すでに県は、8月分のベルトコンベア設置のための港湾施設用地使用許可を出してしまったのだ。明日にでも、ベルトコンベアは元の荷捌地に戻ってくるだろう。
県が、土砂仮置き工事の発注を中断するよう防衛局に要請しておきながら、辺野古への土砂搬送を加速させるベルトコンベア設置を許可したのは納得できない。
(左:琉球新報、右:沖縄タイムス)
今日(8日)の本部塩川港。土嚢の設置が始まっている(Oさん撮影)