(カライマンのバイオガス施設(2011.9.7撮影))
2004年から2006年にかけて、私は、年間の半分以上をフィリピン・サマールですごし、スラムの環境改善と人々の生活向上を目的としたバイオガス事業に専念した。公衆トイレと豚小屋の糞尿をバイオガスプラントに結び、ホールの台所で、地域のお母さんたちが共同で燃料として利用する施設だ。 カライマンとソルソゴンの2ケ所に開設したバイオガス施設は、設置から6年半が経過したが、今も順調に稼働している。
公衆トイレ、豚小屋、そしてバイオガスのコンロのある台所だけではなく、ホールでは、地域の子どもたちを集めたデイケアーセンターの活動が定着している。もうこれだけの年月が経ったのだから、ひとまずは「成功」と総括させてもらってもいいだろう。
ただ、養豚事業はやはりなかなか難しく、当初の想定のようにはいっていない。
バイオガス施設のホールを使った子どもたちのデイケアー活動(左:カライマン、右:ソルソゴン)
京都サマール友好協会は、これらのデイケアー活動の先生たちの給与や、子どもたちの教材、おやつ代等の援助を続けている。
(バイオガスも順調に発生し続けている。)
ホールの前の広場は子どもたちの絶好の遊び場。いつも大勢の子どもたちが遊んでいる。