10月16日(金)早朝、那覇から3人を乗せ辺野古へ。台風の影響か、波高4m。沖縄本島北部には波浪注意報が発令されている。午前7時半から海上行動のミーティングの後、船長たちで海の状況を確認するために汀間漁港へ向った。やはり大浦湾には大きなうねりが入ってきており、海上行動は中止となった。防衛局の作業船や監視船等も全く出ていない。
午前中、シュワブ基地ゲート前での座り込み集会に参加してから嘉手納の沖縄防衛局へ向った。防衛局前での昼休み抗議集会の後、翁長知事の埋立承認取消しに対して行政不服審査請求・執行停止の申立を行った沖縄防衛局長への抗議の申入れだ。
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(井上防衛局長(左から3人目)への抗議の申入れには、3名の国会議員さんたちも同席された。)
井上防衛局長は、行政不服審査請求を行った理由として、「普天間基地の危険性排除のためには辺野古への移設しかありません。アセス手続きや願書提出後、知事からは●●回ものご指摘をいただき、適切に対応してきました。埋立承認には瑕疵はなく、知事による取消し処分は違法です。」と繰り返した。抗議団からは、国が行政不服審査請求をすることの違法性や、特に「重大な損害を避けるための緊急の必要」がなく、執行停止を求める根拠がないと強く追求した。
最後に、具体的な話にも入った。「埋立承認が取り消されたのだから海上ボーリング調査を中止せよ、大浦湾のフロートをただちに撤去せよ」と抗議した。しかし、井上防衛局長は「フロートの取扱いについては、適切に対応します」と言葉を濁すだけだった。
また、井上防衛局長は 9月18日の記者会見で、「海上ボーリング調査と並行して、陸上作業ヤードと工事用仮設道路に着手する。これが最初の本体工事」と明言した。しかし、そのためには、まず県との実施設計の事前協議が必要となる。この点を追求すると、局長らは「仮設物については、実施設計の事前協議の対象ではない」とつっぱねた。やはり防衛局は、執行停止の申立が認められた後、海上ボーリング調査と並行して工事用仮設道路の着工に踏み切ることを狙っているようだ。
10月7日の防衛省交渉でも、防衛省の担当者は、「仮設物については県との事前協議の対象ではない。この点については、沖縄県も同意されている。」と繰り返した。今日も、沖縄県の土木建築部長や海岸防災課長らにその点を説明したが、「県は、再三に渡って防衛局に、仮設物であっても事前協議を行うよう指導を繰り返している。」とのことだった。防衛省は、全く虚偽の説明をしているのだ。
(井上防衛局長)
(嘉手納の防衛局前での抗議集会には200名ほどが集まった。)
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(朝、船長たちで汀間漁港に行き、海の様子を確認。海上行動の中止を決めた。)