10月18日(土)、今日は平和丸を操船して辺野古の海に出た。この船は定員が13名と大きいので、いつも支援の人たちを乗せ、辺野古の海の素晴らしさを体感してもらっている。今日も、何回も辺野古漁港を出入りして、東京都のA区職労の8名、京都行動の2名、琉球大学のG先生のゼミ生9名、そしてマスコミの方々等を乗せ、海を案内した。
朝、汀間漁港を出て驚いた。防衛局の作業船や監視船、ダイバーたちを乗せた調査船がいっぱいに出ているのだ。大浦湾を横切り、浮き桟橋の付近に行くと海上保安庁のゴムボートが2隻係留され、7名の「海猿」たちが乗り込んでいる。彼らを見るのも久しぶりだ。いよいよ大型スパッド台船の搬入を前に、防衛局、海上保安庁らも体勢の整備に入ったようだ。
カヌー隊は午前中、勝丸に曳航され長島に向かった。
正午過ぎ、カヌー隊は練習を終え浜に戻った。今日の海上行動はこれでお仕舞いだという。船団も辺野古の座り込みテントに寄り、ゆっくりと昼食をとる。ところが、ふとシュワブの沖合を見ると、数隻の作業船が台風のために浜に寄せられていたフロートを沖合に引きずりだそうとしているではないか。大慌てでカヌー隊に連絡、皆で作業を中止させるために現場に急行した。
我々が近づくと、フロートの引き出し作業はすぐにストップした。カヌー隊はフロートの中に次々と入り込む。海上保安庁が来ないので防衛局に雇われた作業船ではカヌー隊を強制排除することもできない。2隻の船も、フロートの引き出しができないよう、すぐ前でアンカーを下ろした。
しばらくにらみ合いが続いたが、1時間ほどすると作業船は作業強行をあきらめ、現場から離れていった。急な取り組みだったが、皆の力で、今日はフロートの引き出し、再設置をストップさせることができた。
大浦湾に再び現れた海上保安庁のゴムボート。すぐ近くに近づいていっても、我々のほうを見ようともしない。シュワブの浜のほうでは、カヌー隊がフロートの中に入り、皆で防衛局の作業を止めているのに、何故か、「海猿」たちはやって来なかった。
平島の近くで箱メガネを出し、ハマサンゴの群落を皆に見てもらった。大きな歓声が湧き上がった。
以前、浮き桟橋が設置されていた大浦湾の浜。大型クレーンが出てきていたが、まだ浮き桟橋の再設置の動きはない。