今日(10月23日・金)は、朝から本部塩川港へ。午前10時前に着いたが、港のゲートは閉まり、人影もない。本部島ぐるみ会議のTさんに電話すると、今日は荒天のために本部塩川港も安和桟橋も積込み作業はないという。
昨日から始まった琉球セメント安和旧桟橋撤去工事に伴う浚渫土砂の仮置き現場を確認する(この問題については、10月13日のブログ等でも説明しているの参照してほしい)。
荷捌き地の一角が仕切られ、浚渫土砂が積み上げられている。昨日は強い雨の中、作業が強行され、今日も一日、小雨が続いている。港湾施設用地使用許可申請書では「雨天時には仮置き土砂にブルーシートを被覆する」とされているが、ブルーシートはかけられておらず、周辺は水浸しになっている。
今後、この仮置き地には、安和旧桟橋を解体したコンクリート殻や鋼管杭・H型鋼等の産業廃棄物が置かれる。
今までのブログでも説明してきたが、安和旧桟橋を解体した産廃や浚渫土は安和桟橋の広い敷地で処理させるべきものだ。ところが、安和桟橋の敷地を使うと、辺野古への土砂海上搬送に支障が出るというので、県の公共の港を使うというのだ。特定企業の産廃は、その企業の責任において処理すべきであって、公共の港の用地を使用することはおかしい。
そもそも、港湾施設用地使用許可申請書によれば、「仮置き土砂は乾燥後、速やかに琉球セメント安和鉱山に運搬して処理する」とされている。琉球セメント安和鉱山は、本部塩川港のすぐ目の前だ。何も公共の港に仮置きせず、陸揚した後、そのまま琉球セメント安和鉱山に運びこむべきであろう。
本部塩川港では、先日から沖縄県が「北部管内港湾長寿命化修繕工事」として、岸壁付近の浚渫作業を始めている。岸壁部分に土砂が堆積して浅くなったので、ー5.5mの水深を確保できるよう浚渫するというのだ。県の浚渫でも港湾敷地内には浚渫土を置いていないのに、何故、特定企業の浚渫土を置かしているのであろうか。
琉球セメントは以前からこの本部塩川港をまるで自分の土地であるかのように使用してきた。新桟橋造成のためのコンクリート床板の製造も本部塩川港の敷地内を広く使って行ってきた(2017.11.26のブログ参照)。港湾管理者としての県の姿勢が問われている。
(雨の中、ブルーシートもかけずに浚渫土砂が放置され、周辺は水浸しとなっている)
(昨日、強い雨の中を浚渫土の仮置き作業が始まった(Tさん撮影))
安和桟橋でも土砂の搬送はなかったが、海上では旧桟橋解体のための浚渫作業が続いていた。
その後、キャンプシュワブのゲート前へ。いつも金曜日は抗議行動の参加者が少ないのだが、今日は、沖縄平和市民連絡会が安和桟橋からまわってきたので30人を超え、賑やかだった。