7月29日(火)、今日も早朝から辺野古に向かった。汀間漁港から船を出し、大浦湾の監視行動を続ける。
台風11号と熱帯性低気圧が発生したため、波風が高い。大浦湾には外洋のうねりがそのまま入り込み、船は波に翻弄された。当初は、カヌー隊もシュワブの浮桟橋の近くに来て抗議行動をする予定だったが、この波では無理だ。
長島の裏でアンカーを打ち、しばらく様子を探る。時折、海上保安庁の高速ゴムボートが近づくが、今日は挑発には来ない。本部からの無線で、台風が近づくためシュワブの浮桟橋が撤去されることを知った。やった、これでしばらくは海上ブイの設置はない。そもそも台風の多い夏の沖縄で、こんな簡単な浮桟橋では無理なのだ。設計ミスとしか言いようがない。
浜には大きなクレーンが来て、海上保安庁のゴムボートを吊り上げている。ボートを片付けた後、浮桟橋の撤去にはいるようだ。
汀間漁港に戻りかけたが、朝から海岸近くでジュゴンの食み跡調査を続けていた「北限のジュゴン調査チーム・ザン」の船に海上保安庁のゴムボートが接近したので様子を見にいく。海保の職員が2人ほど乗り込み、臨検が始まった。後で聞くと、何の違反行為もなく、「浮桟橋を撤去するので、潜水されると危険です。」というだけで乗り込んできたという。「北限のジュゴン」チームは、この付近で110本ものジュゴンの食み跡を見つけて大きな反響を呼んだが、それに対する嫌がらせとしか思えない。
汀間漁港に戻り、シュワブ基地ゲート前の様子を聞く。今日も大勢の人たちが集まり、工事車両の進入を阻止しているという。また、ゲート前に設置された鉄柵も、市民らが取り外しているというからすごい。
逆光に輝く朝の大浦湾。まだそれほどの波はない。