5月27日(月)、辺野古土砂搬出反対全国連絡協(土砂全協)の役員ら7名が、デニー知事と面談した。私も土砂全協の顧問にしていただいているので、知事との面談に同席した。
国の代執行により大浦湾の工事が強行されている現状の中で、県があくまでも辺野古新基地建設事業を止めるための具体的な方策を示すことが求められている。土砂全協は27日に提出した知事への要請書(末尾に添付)の中で、生物多様性国家戦略に照らし、今こそ埋立承認を再撤回すべきだと求めている。また、その具体的な問題として、県外からの土砂調達問題、海砂採取の規制問題等も指摘した。
デニー知事との面談は限られた時間だったので、十分な議論はできなかったが、知事は次のように述べた。
・「国の代執行で工事が残念なが行われているのですが、政府に対しては対話による解決を求めています。また、裁定的関与の見直しとか、行政不服審査制度等については、全国知事会でも議題にあげて取り組まねばならない問題だと考えています。」
・「言うまでもなく辺野古の海域は次世代に引き継いでいかねばならない財産です。我々の時代に失うことがあってよいのかということを考え、貴重な自然を守るための戦略をどうするのか考えていきたい。」
土砂全協共同代表の「具体的な戦略は考えておられますか?」という質問に対して、知事は次のように答えた。
「非常に難しい話で、軟弱地盤の問題以上に新たな問題があるかは、なかなか手探りの状態です。軟弱地盤の改良工事で重大な環境破壊がおこり、その影響ははかりしれないということには、我々も忸怩たる思いです。」
土砂全協から、「その新たなテーマが生物多様性の問題ではないでしょうか」と訴えると、知事も、「私も国会議員時代、環境委員会に所属していた際、生物多様性の問題で質問をしたことがあります」と、生物多様性の問題については十分認識されているようだった。
午後は、知事公室長、土木建築部長、環境部長らと、要請書の具体的な内容について意見交換した。
(阿部悦子共同代表から知事に要請書を手交)
(知事との面談には、知事公室長、環境部長、土木建築部長らも同席)
(午後は、知事公室長、環境部長、土木建築部長らと意見交換)
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<知事宛に提出した要請書>