10月14日(水)、やっと台風が通り過ぎた。辺野古の浜から見ると防衛局が設置したフロートが台風の大波で浜や岩礁に打ち上げられている。海に出て直接確認しようと、汀間漁港から「さと号」を出した。
18号、19号と台風が連続したため、船を出すのは12日ぶりだ。大浦湾にはまだ少しうねりが残っているが久しぶりの海は爽快そのもの。防衛局も海保の船も出ていない。こんな静かな海が戻ったのは何時以来だろうか。
シュワブの浜の沖にあるシュワブ岩にはフロートが2重になってからみついていた。台風の大波はこの岩で砕け、フロートをからみつけながら乗り越えていったのだ。
ところどころにアンカーがぶら下がっている。こんなちゃちなアンカーで固定していたのだ。
今日も10数隻のカヌーが練習に出た。シュワブの浜に近づくカヌー隊(右側)。海保は「フロートに入るな!」と言っていたのに、そのフロートはほとんど浜に打ち寄せられてしまっている。
シュワブの浜にもフロートが打ち上げられていた。大波に翻弄され、アンカーを引きずりながら数百メートルも流されたのだ。
浜に防衛局の職員や作業員らが見えた。おそらくフロートの状況を確認し、修復の方法を検討しているのだろう。
何重にも重なって打ち上げられたフロート。
大浦湾の米軍プライベートビーチ。ここでもフロートが浜に打ち上げられていた。大浦湾にはちぎれたフロートが20mほどだけ残っていたが、シュワブの沖合には、もう海上にフロートはほとんど残っていない。
台風が通り過ぎ、海も静まってきたというのに、何故か、防衛局の動きはない。浮き桟橋を再設置し、もう一度フロートを海上に引きずりださないと、海上ボーリング調査のための大型スパッド台船を持ち込むことはできない。いったいどうするつもりだろう。