(シュワブ基地で予定されている既設建物解体工事)
シュワブ基地内での既設建物解体工事で、アスベスト問題が注目を集めている。10月1日に県、名護市等が立ち会ってアスベスト撤去作業が始まったがこれで終わったわけではない。今後もアスベスト問題は続いていく。
上の写真で赤線で囲んだ建物がこれから解体される予定だ。兵舎、工場、診療所、庁舎等、全部で15棟。「平成25年その1工事」、「同その2工事」、「平成26年その1工事」、「同その2工事」、「同その3工事」だが、5月に契約を終えた平成25年の2本の工事に続き、平成26年の3本の工事も業者との契約は9月24日に終わっている。工事図面を見ると、これらの全ての建物にアスベストが存在しており、これからも厳重な監視を続ける必要がある。
これらの建物が解体された跡地は、作業ヤードとなる。この作業ヤード造成工事もすでに入札にかかっているが(10月22日開札)、既設建物が解体されなければどうしようもない。この作業ヤードは、辺野古漁港の両側の埋め立てを名護市長が認めないため、防衛局にとってはなんとか早く整備したいものだ。続いて行われる中仕切護岸工事のための大量のコンクリートブロック等の造成や仮置きのための場所となる。
既設建物解体工事では廃棄物の処理が大きな問題となる。「平成25年その1工事」ではアスベストの処理が終わった建物から順次解体していくといわれている。引き剥がしたアスベストは厳重に密封して運ばれるが、県内では処理できず宮崎県の処理場まで運ばれる。他にも解体工事によって大量の廃棄物が発生するが、「平成25年その1工事」では「コンクリートは再生砕石として現場で使用する。」とされているが、それでも建設廃材等が15トンも発生する。
大型スパッド台船による海底ボーリング調査のことが注目を集めているが、建物の解体が始まった後は、シュワブのゲートから大量の廃材、内外装材等を積んだトラックが出てくる。ゲート前での監視行動を強めていく必要があるだろう。
*なお、今後の工事予定についてはこのブログの10月7日版を参照されたい。