昨日(14日)、県外からの機動隊員らへの県費支出は違法・不当だとして県民390名で起こした住民監査請求の監査結果が送られてきた。
監査結果は以下のとおり、「合議が整わない」というものだった。
「地方自治法の規定によると住民監査請求に基づく監査及び勧告の決定は監査委員の合議によるものとされている。監査委員は、本請求を受理して以来慎重に検討してきたが、「請求に理由がない」とする3名の監査委員の意見と「請求に理由がある」とする1名の監査委員の意見に別れたため、合意を得べく協議を重ねてきたが、最終的に意見の一致をみることができず合議が整わなかった。」
そして監査結果には、「参考として監査の結論についての意見を述べておく」として、「請求には理由がないとする監査委員の意見」と「請求には理由があるとする監査委員の意見」を併記している。
上のように、毅然とした判断を示された監査委員さんに心から敬意を表したい。この監査結果を受けて住民訴訟に入るかどうかは、今後、弁護士さんとも相談しながら決定する。
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今日(12月15日)、シュワブ基地内での米軍隊舎建設工事が再開された。この工事再開にあたっては、県の職員もゲート前に立ち会い、我々は阻止行動ではなく作業の監視を続けた。
この間、県民会議としてこの隊舎建設工事の再開について県からの説明を受けてきた。県の説明では、この2棟の隊舎は辺野古新基地予定地の飛行場部分に建っていたものではなく、その外側にあった老朽化した隊舎の移転だということが確認できたという。そのため県は、この隊舎工事の再開を容認したが、コンクリートプラント造成については絶対に認められないと防衛局に伝えている。
隊舎建設工事再開は、まず、2棟の建物の周辺に散らばっている型枠等の資材搬出と、建物近くに作業ヤードを造成のするための砕石等の搬入から始まるという。
ただ、隊舎建設工事再開のための車両に紛れてコンクリートプラント造成のための資材が搬入されないよう、県も作業期間中、ゲート前に職員が立ち会うという。そこで、昨日の県民会議の幹事会では、県民会議も阻止行動ではなく監視行動を行うこととなった。少しでも、おかしな車両が入れば監視行動を打ち切り、阻止行動に入る。
今日はダンプトラック6台と2トン車1台が、県職員の立ち会いのもと、工事用ゲートから中に入った。今月中、あと3日間ほどの作業が予定されているという。
<県の説明資料>中央の黄線の右側が辺野古新基地の陸上部分。ここに建っている建物の移転工事は認められない。今回の2棟の工事は、黄線の外側にあった老朽化した隊舎の移転だという(青い矢印参照)。