2月24日(金)は平和市民連絡会の辺野古便を担当。県外からの3人の方を辺野古に送り届けた後、ゲート前の座り込み集会に参加した。
ちょうどゲート前に着いた時、機動隊の実力行使が始まったところだった。まだ、20名ほどが座りこんでいるだけだったが、50名ほどの機動隊が力ずくで強制排除を続ける。
機動隊による強制排除が終ると、数台のダンプトラックなどの工事車両が入っていった。僧侶たちが国道に立ち、ダンプトラックの進入に抗議する。
ゲートから入っていくダンプトラックを見て驚いた。全ての車両が、ダンプ規制法、道路運送車両法の保安基準等に違反しているのだ。昨年の北部訓練場のヘリパッド工事でも大きな問題となったのだが、防衛局は、再開された辺野古の工事でも違反車両を使い続けているのだ。
思わず、司会をしていたSさんからマイクをもらい、違反車両への抗議とそれを黙認する沖縄県警を糾弾し続けた。
番号表示の全くないダンプトラック。ダンプトラックはダンプ規制法第4条に基づき、ナンバープレートとは別に、荷台の横と後に番号表示をつけなけれならない。違反車両は同法第20条で罰金刑が課せられる。また、荷台後部に「さし枠」が付けられているのも違法。さらに、リアバンパーの長さが短いのも道路運送車両法違反だ。道路運送車両法違反は、6ケ月以下の懲役又は30万円以下の罰金という重大犯罪である。
多かったのは、排気管の開口方向違反(道路運送車両法の保安基準第31条違反)。排気管の開口部が横に向けられている。
助手席下の窓ガラスにスモークが貼られ、文字が書かれているのも違法。この小窓は、左折の場合に歩行者を巻き込む事故を防止するための安全対策上、特に重要だ。
他にも、最大積載両の表示がなかったり、速度抑制装置(スピードリミッター)が取り外されている車両も多い。
政府は、国土交通省が中心となり、こうした道路運送車両法違反車両について、「不正改造は犯罪です!」というリーフレットを作り、その撲滅を目指すキャンペーンを続けている。
警察庁も当然、この運動に参加している。ところが昨年、高江では、我々がこうした違法ダンプトラックに抗議しても、県警・機動隊は違法車両に対して注意することもなく、逆に抗議する県民を強制排除し続けた。違法車両の通行をかばい続けたのである。
しかも道路交通法第63条では、「警察官は、整備不良車両に該当すると認められる車両が運転されているときは、当該車両を停止させ、運転者に対し、---検査することができる」、「応急の措置をとることを命じ、当該故障車両の運転を継続してはならない旨を命じることができる」と定めている。県警・機動隊はこうした措置を取ることもなく、違反車両の走行を助けているのだからとても許されない。
昨年、我々が高江でこうした違法ダンプトラックの問題を追及した際、稲田防衛大臣もさすがにまずいと思ったのか、昨年10月18日の記者会見で、「事業者として受注者に対し、改善するよう指示をしたところであります」と弁明せざるを得なかった。それにもかかわらず、防衛局は辺野古でも同じことを繰り返しているのだ。
午後、那覇地裁前で、山城博治さんら3名の即時釈放を求める集会が開催された。2000名を超える人たちが集まり、国際通りを県庁まで長いデモの隊列が続いた。