なんとなくクラシテル

獣医という仕事をしている人間の生活の例の一。
ほとんどが(多分)しょーもない話。

「地球の歩き方」

2004年11月01日 | 
なる本があるじゃない。これ、かなり罪作りなんだよな。
 今回のイラクでの誘拐殺人だけど(てんで無理な要求をしてるあたり、悪いが「人質」とはとても思えないんだよな)まさに「飛んで火に入る夏の虫」を地で行く話で、なんでこんなバカのために国費を使わなにゃならんのだ、と全く釈然としないわけだが。地震だ台風だって、そうでなくても苦しい国の台所がキュウキュウ、最終的にはこっちにとばっちりが来る。もし、今年税務調査が入ったら、あんたのせいだゾ!
 で、「地球の歩き方」には、「ビザなし渡航」というのが、いわゆる「気軽に海外体験」できる、という感じで紹介されてる。んなはずねえだろが!!!!
 確かに、日本国のパスポートには「支障なく海外で活動できることを希望する」と書いてあるけど、あくまで「希望」なんだよ。出身国が身分保障したって、そんなもん、別の国で通用するわけがない。入国した国の身分保障の証が「ビザ」なのに。その事を全然解説していないのはなぜだ?

 かつて、エクアドルであっしは2・3回拘束されかけた。全く褒められたことじゃない。が、そのときいつも助けてくれたのが「ビザ」だったんだよね。それを見せると、武装した兵士の皆様の態度ががらっと変わるのだ。本国保証付きの人間をヘタに扱ったら、国際問題になる、その辺のことは皆分かってるわけよ。
 逆に言うと、「ビザが必要」となっている国には、それ相応の事情がある。ビザをきちんと取得する、というのはそういう国事情をきちんと理解して、敬意を持ってその国に相対する、という宣言でもある。やましいことがなければ、ビザは必ず取れるはずのものなんだ。
 なんかね、ビザなし渡航とか、危険地域へ潜入、とか、「深夜特急」みたいな本のせいでやりたがる人が多いけど、なにかあれば、自分個人の話じゃなくなっちゃう、ということを理解してないアホが多すぎ!!!まあ、あっしもその一人だったけどさあ。エクアドルでは、自分は「日本人代表」なのだな、とつくづく思ったもん。もっと考えろ!!!!
コメント
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