月見草
朝、家を出て、車で目的地に向かう。その途中、道の脇には月見草が咲いていた。朝の八時過ぎ、どんよりとした空模様で、まだ暫らくは花は開いたままだろう。車を降り、写真を撮ろうとしていると、案の定、雨が降ってきた。雨脚は強くなり、ゆっくり写真も撮れない・・・。
ところで、月見草の花は本当は白いらしい・・・知ってる?本来の月見草は江戸時代末期に北米から渡来したものだそうだ。残念ながら、野生化せず、現在は栽培家の庭にしか咲いていないとか・・・。
太宰治が「富士には月見草が良く似合う」と書いたのは間違いで、この月見草はオオマツヨイグサだったようだ。
さて、写真の花がオオマツヨイグサかアレチノマツヨイグサかは良く分からないが、葉の形からはアレチ?、周囲にはもう少し花の小さなものも咲いていたけれど、もう少し観察してみよう。
最初の用事を終えた後で、丹生山系の山を歩いた。午前中、随分と雨が降り、それこそ土砂降りの時間が長かったので、谷を流れる細流も随分と勢い良く水を流していた。
今年は梅雨前半は雨が少なく心配したが、後半になって雨が多く菌の出も良いのだが、特にアンズタケの仲間に沢山出会うような気がする。この山もそのようで、所謂、純正のアンズタケがそこここに出盛っていた。
アンズタケ Cantharellus cibarius var. cibarius Fr.,
そんな中に、周りのアンズタケとは違う色合いのものも・・・
これは、色を除いて形も香りもアンズタケだ。アルビノ?
一部を収穫して食べることにした。
アンズタケだけではなく、小さなアンズタケも・・・、そして、紅色に近い仲間も・・・
左:ヒナアンズタケ Cantharellus minor Peck
右:ベニウスタケ Cantharellus cinnabarinus (Schwein.) Schwein.
石に生えた苔から、見かけないきのこが出ていた。小さな肌色のきのこで、知らないものだ。
不明
そして・・・
ズキンタケの仲間 Leotia sp.
ミドリニガイグチ Tylopilus virens (Chiu) Hongo
華やかなイグチも、今日はアンズタケの仲間に圧倒されて目立たないな・・・。
ハナガサイグチ Pulveroboletus auriflammeus (Berk. & Curt.) Sing.
これは、鹿が壷でしか見たことがなかった。こんなところにも沢山出るのを知った。ニンギョウタケ科だけに、なんとも美味しそうな匂いがするのだが、食べられないらしい・・・。
コウモリタケ Albatrellus dispansus (Lloyd) Canf. & Gilb.
今年、これだけ沢山のきのこと既に出会っていながら、このきのことは初めての出会いなんじゃないか・・・
カバイロツルタケ Amanita fulva (Schaeff.) Fr.
ピンクのタイプには沢山出会っているが、このタイプにはあまり出会っていない。
ハナオチバタケ(茶系) Marasmius pulcherripes Peck
山を降り、自宅の近くで竹林を歩く。ソライロタケが出始めているという情報があったから・・・。でも、それで出会えるほど簡単な相手ではないな。であったのは、分らないベニタケ科のきのこと・・・
(仮)アルカリキゾメニガイグチ? Tylopilus alkalixanthus Amtoft
沢山出ていた。少々、小型だが特徴は同じだ。
そして、
Agaricus sp.
帰宅後、丹生山系の山で採ってきた綺麗な菌の写真を撮る。サクラタケかどうか自信がなかったのだが、匂いを嗅いで納得した。
サクラタケ Mycena pura (Pers.) P. Kumm.
二十日大根の匂いがした・・・