下宝珠越を過ぎると暫し、傾斜の緩い尾根を歩くことになる。が、展望はない。いつもなら、登山道の両脇の花や木に咲いた花などの写真を撮りながら登るのに、今日は何も咲いていない。
ようやく見つけたツクバネソウ・・・・
これはサワフタギかな・・・・
去年、6月初めにここに来た時はこんなにキツクなかったような気がする。夏に来た時は暑くてバテテしまったが、今日はそんなに暑くもないのに、バテバテだ。一人なんだし、のんびり登ろう。
ヤマツツジ
ハナヒリノキ
これまで何度も、突然、目の前に広がる北壁の荒々しい姿に感動したものだけれど、今日は肝心の上半分が雲の中だ。
本当に上は晴れているのか?
中宝珠越に着いた。
ふと、足元を見る。
これはクルマムグラだ。オククルマムグラじゃない。ダイセンキスミレの葉も見えている。でも、花はみな終わっている。
コマユミ
ヤマボウシ
ソヨゴ
何か所か、ロープを掴んで登り、喘ぎながら上宝珠越に到着。もう登り始めてから2時間と少しが経過している。
上宝珠越の砂すべりへの分岐の前でザックをおろして休憩をとった。
サワフタギ
クルマムグラ
10分ほど休むがその間に2度、砂滑りに崩れる音が轟いた。最初の一度はとても大きな音で、北壁の崩れではなくて明らかに上宝珠側の崩落だった。北壁が崩れて岩どうしがゴツゴツと当たりながら落ちてゆく音を聞いたことはあるが・・・・、帰り道、砂滑りを降りるか迷うところだ。
さて、ここからユートピア尾根までの道は注意をして歩かなければならない。今日の目的の花を見逃さないようにしなければ・・・・
ノビネチドリ
最初の一株は盛りを過ぎていて残念。
タニウツギ
この道は本当にやばい。
この道の先は絶壁だったりして・・・・
違った・・・・
ノビネチドリはこの辺りに集中して咲いている。登山道を外れて探してみるのも面白そうだが、危険過ぎるよね。大山は崩れる山なんだから。
コケイランも・・・
キシダマムシグサ・・・・かな?
もう少しで、ユートピアの尾根道にでるはず。
尾根に到着。今年も苦しみながら、でも辿り着いたって感じだ。ここでザックを降ろして休みたいところだが、もう一頑張りしてとっておきの場所で休もう。。。