ザックを背負って下り始めた。一面の緑の斜面からはオオバギボウシの蕾がニョキニョキと突き出ている。
カラマツソウも蕾・・・・
もう2週間も経てばこの尾根も賑やかになるのだろう。そして1か月後はユートピアが本当にユートピアになる時期だ。その頃にまた来れるだろうか・・・・
30分ほど下り、上宝珠越への降り口に立った。
良く晴れた・・・・
それからしばらく下り、上宝珠越に到着。ザックを降ろしてスパッツを着け手袋をした。ストックも2本取り出して、砂滑りを下る用意をする。その間に3回、谷の崩れる音が鳴り響いた。登ってくる時も砂滑りは賑やかだったし、大丈夫だろうか・・・・
ちょっと迷っていた。空を見上げると・・・・
晴れ上がっていて、尾根に小屋の屋根が見えている。そして・・・・、月。
これが見納めになるかも、なんて考えながら急斜面を下りロープを伝わり砂滑りに降り立つ。
いざ
下り始めると、思いの外、砂は良く積もっていて楽に斜面を下れた。が、10分後には・・・・
砂は無くなり、残雪の上に崩れ落ちたゴロタ石が積もっていた。
歩きにくくて危険な道。残雪のせいだろう、谷の下はガスで良く見えない。
ガスの中にタニウツギの花が見えている。ちょっと幻想的な景色だ。
でも、ガスはどんどんと濃くなり行先は見えないくらいだ。
転ばないように、注意しながら下り続けた。どれだけ下っただろうか。辺りが明るくなったところで振り返ると・・・・
快晴
何か嘘みたいだな。少し休んでから、下り始めた。
ヤマボウシ
ツルアジサイじゃなくてイワガラミでもなくて・・・
降りきった所に咲いていたのはブタナ。大山も帰化植物がこんなに殖えているのか・・・
また、森の中に潜り込んで奥の院まで歩く。
ヤマアジサイ
ヤマブキショウマ
ヤマボウシ
トチバニンジン
奥の院に着いたところで、以前、友人が奥の院の裏にダイセンキスミレが沢山咲いていたと言っていたのを思い出した。そんな馬鹿なとか言っていたのだが、確かめに行ってみると・・・・
花は終わっていたが、確かに黄色い花の咲く菫が沢山あった。ふーん、本当だ。
石段を下り・・・・・
途中で見上げ・・・・・
いつもの店で・・・・・
駐車場まで下ると、遠く米子湾が見えていて・・・・・
17時近い。下りもバテて、2時間以上かかってしまったけれど無事に戻れて良かった。さて、まだしばらくは明るいから・・・
つづく。