女の神氷水を後にして、車で白樺湖へ向かう道を走った。別に白樺湖に行く積りはなかったけれど、夕暮れまでの時間に何かに出会えればという気持ちで車を走らせていただけだった。長い道を走って来たのだから、このまま夜を向かえてたまるかって感じかな。
走らせながら道の左上を見上げると、山の斜面が赤く染まっていた。あれ、火事かな・・・・、そう思ってしまうほど広い範囲がオレンジ色に染まっていた。夕日で斜面が染まるような時間じゃない・・・・。しばらく車を走らせると八子ヶ峰登山口があった。ちょうど、この上くらいかな、と見当をつけて車を停めて登り始めた。もう、午後の5時を過ぎているから遠くまでは歩けない。でも、オレンジ色の斜面の正体を見たい思いで、兎に角登った。
出会ったのは、サラサドウダン。斜面を染めていたのはこれ?まさか・・・・・
笹の中の細い道を登って行く。突然、ガサガサ、ドカドカと音が聞こえた。鹿が餌を食べていたようだ。そして・・・・
レンゲツツジ
正体はレンゲツツジだった。今回の蓼科行きを決めた時、最初の予定は1週間前だった。でも都合で1週間遅れさせた。それで八千穂高原のレンゲツツジは盛りを過ぎてしまったのだが・・・・、何の問題も無かったのだ。
八千穂から少し高度を上げれば良いだけだったのか・・・と思いながら道を進む。
アヤメ
一輪だけ、道の脇に咲いていた。朱に染まった山に貴重なアヤメ。
さらに登る。
一面のレンゲツツジ。他には何もない。
尾根に出た。でも、やっぱりレンゲツツジ・・・・
ひと際、色濃く咲いている場所、この辺りが盛りの様だ。
レンゲツツジの向こうに北横岳が見える。
蓼科の町方面・・・・
丘の上にヒュッテが見えた。あれが、八子ヶ峰のヒュッテ ALBIREOだろうか。
あそこまでは行かなければ・・・・
足元にはコケモモとか・・・・
チゴユリ
シロバナニガナ
ヒュッテに向かう道はなだらかで、木もまばらな草原に続いていた。