『バス屋根に10時間、歌で励まし合った…救助の37人
京都府舞鶴市志高の国道で、濁水につかった観光バスの屋根で約10時間にわたり救出を待った兵庫県豊岡市職員OBら乗客と運転手計37人は、21日早朝、海上自衛隊などのヘリコプターで全員救出された。
60歳過ぎから87歳までの乗客たちは救助を待つ間、「上を向いて歩こう」の歌を口ずさむなどして励まし合ったという。
「兵庫県市町村職員年金者連盟豊岡支部」の会員たちを乗せ、由良川の西側の国道を走っていた大型バスは、20日午後8時過ぎ、濁水にさらされ、みるみる座席まで水浸しになった。乗客はハンマーで窓ガラスを割り、屋根に上った。
携帯電話から連絡を受けた海上自衛隊や京都府警がトラックで現場に向かったが、濁流に手間取るうち、水はバスの屋根を越え、乗客は腰までつかった。
21日午前6時過ぎ、ヘリで到着した海上自衛隊が、1人ずつつり上げて救出。海上保安庁のヘリも加わり、近辺で電柱にしがみついていた人などを含め、計65人が助け出された。乗客の豊岡市城南町、水島恒夫さん(87)の妻、正恵さん(84)は「本当によくがんばった」と喜んでいた。
(読売新聞) - 10月21日13時14分更新』
以上全文引用
機転をきかした2人の乗客が窓ガラスを割ってバスの屋根に全員を退避させた、とのこと。
こういう危機の中での対応ができる、できないということが明暗をわけるのだと思う。
ある集団が危機に陥ったとき、全員が対応能力がある必要はない。ただ一人それが出来れば
何とかなるものである。
社会というものは、そのように出来ているのだと思う。
今回の台風では多くの人が犠牲になった。
自治体の避難勧告が出ないことを批判する向きもある。確かにそうであるが、
それを待って座して災難にあうのもどうなのだろうか。
人間には自らの判断で危険を回避しようという行動に出る能力もあるのでは、いや、必要ですら
あるのでは、と思う。災難というのは、そういう判断の適否で起こる面もある。
私自身こういうことを、後付け的なことを書きながら、危機に際して機転のきく対応が取れるかは
自信がない。
かといって、自身の判断をさておいて他を非難するのもどうかと思うのだが。
機転ということで、もう一つ。
田舎での少年時代に、ある家がかまどの火から出火した。そこのおばあちゃんがおろおろしている
時に、近所の小学生が気づいて「ばぁちゃん、布団をかぶさなきゃ」と言って、布団をかまどに
かぶせて大事を防いだ、という。
このように、機転がきくきかないはその人の能力なのだと思う。
集団に一人でもいれば事態は好転するのだ。
因みにその少年は長じて重要な地位にあると、以前、風の便りにきいた。
また、別の話に、籾殻を燃やした火の後始末の不手際で納屋を燃やしちまった、というのも田舎で
あった。
人間って、その程度のもので、災難は誰にも降りかかるものと心得ておいたほうがいいようだ。
京都府舞鶴市志高の国道で、濁水につかった観光バスの屋根で約10時間にわたり救出を待った兵庫県豊岡市職員OBら乗客と運転手計37人は、21日早朝、海上自衛隊などのヘリコプターで全員救出された。
60歳過ぎから87歳までの乗客たちは救助を待つ間、「上を向いて歩こう」の歌を口ずさむなどして励まし合ったという。
「兵庫県市町村職員年金者連盟豊岡支部」の会員たちを乗せ、由良川の西側の国道を走っていた大型バスは、20日午後8時過ぎ、濁水にさらされ、みるみる座席まで水浸しになった。乗客はハンマーで窓ガラスを割り、屋根に上った。
携帯電話から連絡を受けた海上自衛隊や京都府警がトラックで現場に向かったが、濁流に手間取るうち、水はバスの屋根を越え、乗客は腰までつかった。
21日午前6時過ぎ、ヘリで到着した海上自衛隊が、1人ずつつり上げて救出。海上保安庁のヘリも加わり、近辺で電柱にしがみついていた人などを含め、計65人が助け出された。乗客の豊岡市城南町、水島恒夫さん(87)の妻、正恵さん(84)は「本当によくがんばった」と喜んでいた。
(読売新聞) - 10月21日13時14分更新』
以上全文引用
機転をきかした2人の乗客が窓ガラスを割ってバスの屋根に全員を退避させた、とのこと。
こういう危機の中での対応ができる、できないということが明暗をわけるのだと思う。
ある集団が危機に陥ったとき、全員が対応能力がある必要はない。ただ一人それが出来れば
何とかなるものである。
社会というものは、そのように出来ているのだと思う。
今回の台風では多くの人が犠牲になった。
自治体の避難勧告が出ないことを批判する向きもある。確かにそうであるが、
それを待って座して災難にあうのもどうなのだろうか。
人間には自らの判断で危険を回避しようという行動に出る能力もあるのでは、いや、必要ですら
あるのでは、と思う。災難というのは、そういう判断の適否で起こる面もある。
私自身こういうことを、後付け的なことを書きながら、危機に際して機転のきく対応が取れるかは
自信がない。
かといって、自身の判断をさておいて他を非難するのもどうかと思うのだが。
機転ということで、もう一つ。
田舎での少年時代に、ある家がかまどの火から出火した。そこのおばあちゃんがおろおろしている
時に、近所の小学生が気づいて「ばぁちゃん、布団をかぶさなきゃ」と言って、布団をかまどに
かぶせて大事を防いだ、という。
このように、機転がきくきかないはその人の能力なのだと思う。
集団に一人でもいれば事態は好転するのだ。
因みにその少年は長じて重要な地位にあると、以前、風の便りにきいた。
また、別の話に、籾殻を燃やした火の後始末の不手際で納屋を燃やしちまった、というのも田舎で
あった。
人間って、その程度のもので、災難は誰にも降りかかるものと心得ておいたほうがいいようだ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます