初日の出

多摩で新年を迎えるのは本当に久々だ。
年が変わって玄関先で初煙草を吸っていると遠くで打つのか
除夜の鐘が聞こえる。

6時前に起床。洗顔して、喫煙で外に出、空を見上げると雲が
全天を覆っている。しかし、雲の動きは頻繁である。
初日の出を見に行こうと年初めから掃除をしている家内を誘う。

防寒の準備をして6時半に出かける。歩いて20分ほどの丘の
公園にたどり着く。空はウソのように晴れ渡っている。

あのあたりかな、と思われる公園の斜面に出る。
既に3人の人が日の出を待っている。おはようの挨拶を交わす。

向こうの丘陵のあたりの低い位置には雲がまだ残っている。
ニッポン放送の初日の出ラジオ中継ではまだ見えない、と
ヤキモキしている。

6時50分過ぎには陽光が姿を現す予定なのだが、雲のため
7時5分頃にようやく雲の合間から姿を見せた。
今年初めての朝日である。

持参したビールで早速ひとり乾杯。
まぁ、そんな酔狂な人間なんてそうそういるものじゃない。

帰りにコンビニに寄る家内につきあい帰途につく。
途中、富士山をと思ったが吹雪か雪煙で山の周辺だけ白く
覆われて山容は望めなかった。

昨年は災害の多い年であったが、今年こそ平和で穏やかで
それぞれにとって実り多い幸せな年であってほしいと願う。