「集団的無責任」

夕張市が財政破綻した。
それに対してソフトブレーン会長の宗氏が一文を寄せている。

来日して若くして起業した彼が見た日本の姿がここに凝縮されている。
彼の国も課題山積と思うのだが、その国からの人の意見も
確かにと思わされることも多い。

どこの国にも「おかしいと思われることが罷り通る」ことは
いくらでもあるだろう。それもこれも委任（負託）していることの
ツケなのかも知れない。「もの言う」国民にすることこそ
「愛国心」教育の主眼であろう。
選んだ者や公僕の職務にあるものが、勝手し放題、疑念行為に
及ぶことのないようモニタリング（監視）することが委任して
いる国民の務めであろう。
教育がそういう意識を高めることに精進していないことが問題で
あり、現行の教育基本法をないがしろにして、ことさらに改正を
叫び「愛国心」を強調している。
論旨は、「現行の教育基本法が実態に沿わないから教育上の
諸問題が現出している。改正が必要である。」ということのようだ。
果たしてそうだろうか、と今一度問いたい。
未だかって政府が「教育基本法」の趣旨を尊重した政策を行って
きたとは思えないのだから。憲法同様「押し付けられた」と
解釈曲解して運用してきたということではなかろうか。

社会が精緻化・複雑化して個人個人の力では理解できないように
なってきている。だからといって、任せきりにするようなことでは
この先危うい。現に、政府予算に占める国債の償還費が無視できない
レベルに達していながら、高齢者福祉の切り下げ、消費税のアップ
しかないと国民に嘯いているのだから。

あぁあ、今日も酔いに任せてクダを巻いてしまった。（鬱