雨の中、グルスアンアーヘンが咲く。我が町、アーヘン ドイツで1909年に生まれた古いバラ。フロリバンダ第一号とされたり、オースチンに勝手にイングリッシュローズとされたり、最近は人気のチャイナローズのイレーネワッツがなんと衝撃的にピンク・グルス・アン・アーヘンとされたり(sportか?)なんともまー忙しい話題の尽きないバラである。
庭の一角にバジルが植えられている。バジリコ(Basilico 伊)、トマトとめっほう相性のよいハーブ。これはあくまでピンチヒッター、到底カーティスクリークの料理のすべてをまかないきることはできない。田舎のスーパーマーケットの棚に当たり前に並べられている現状は数年前には考えられないことだった。
林道沿いの草むらにエビガライチゴが見事に実っている。野生種とは思えぬほどきれいな木苺だ。食してみると水っぽいものの美味しい木苺といえる。これだけ実っていれば果実酒を造るぐらいはすぐに収穫できそう。(千貫付近の林道にて)
因幡の白兎に、蒲鉾に(ちくわに似ている。昔はちくわを蒲鉾といった)、漢方薬に・・・といった具合に古来よりガマの穂の独特の形は人々をひきつけ、いろいろな形で取り上げられてきた不思議な魅力を持った植物である。(白布山山麓にて)
ウドが大人の背丈を越えるまで成長し、その花のつぼみが雨にぬれ重そうたわんでいる。まもなく開花。山菜の王者ウド。栽培品は香り、食感、ともに野生のものに比べ劣る。とはいえ、今はウドの大木。春先の姿を想像できない。(庭の片隅にて)
カラスアゲハが一頭水辺を行ったり来たり。盛んに湿った地面に舞い降りては吸水行動を繰り返している。この時期、水辺でよく見かける光景である。ところで蝶は一匹ではなく一頭と数える。どうしてであろうか。理由を知りたいものである。(小野川湖湖畔にて)
キクイモに大変似ている。いずれもアメリカ大陸からやってきた帰化植物。いまでは旺盛な繁殖ゆえ、裏磐梯でもあちこちで見られる。キクイモは地下茎にイモを付け、食料、家畜の飼料とされたがイヌキクイモはそれがないため、役立たず、犬とされた。なんともまあ。
高原をアキアカネが飛び回っている。人を恐れず肩に止まったり、頭に止まったりしてうるさいほどに人懐っこい。6月ごろ平地で羽化し、暑い夏を避け、こうして高原で避暑生活を送っている。アキアカネは優雅な生き物なのだ。高原に秋風が吹くころ、また平地に戻って行く。
今年もヤマユリの花が見事に咲いた。花形、大きさといい、その香りといいなんと奔放な花だろうか。見事としか言いようがない強烈なインパクトを持った花だ。人間の手の入らない野生種の植物としてこてほどの花は本当に珍しい。(庭の片隅)
フウロソウ、(風露草)風や露をうけそよぐ姿が美しいということでなずけられたという。美しい素敵な名だ。高山のお花畑、露に濡れ、そよぐハクサンフウロ、そんな高山がたまらなく好きだった。いまもきっとお花畑で露に濡れ、静かにゆれていることだろう。(庭の片隅にて)
この時期、網戸を開けておくとよくオニヤンマが飛び込んでくる。最初はホーバリングしたりして落ち着いているが、出口がないとわかると急にあわてガラスに激突し、とても騒々しい。カーティスクリークの小川沿いにたくさんのオニヤンマがいったいきたり。網を持った子供たちの絶好の獲物になってしまう。止まることが少ないので外では撮影しづらい。