この季節、雪国に暮らす者はとても忙しい。次から次、仕事が待っている。今日はウッドデッキと樋の取り外し。樋をはずさず、冬を迎えた年があったが、屋根の雪がスムーズに落ちず、大変な思いをした。骨惜しみは結局、後で何倍かの大きな付となって返ってくる。さー明日は車の冬支度、スタッドレス、ワイパー、などの手配でもするか。(庭にて)
猪苗代湖で越冬するハクチョウは小型のコハクチョウ。今年もたくさんやってきた。家族単位で行動するハクチョウ、親鳥二羽とまだグレーの羽が残る子ハクチョウ三羽の家族と思われる。4月シベリアに帰るころにはすっかり一人前になり、真っ白な羽に生え変わってしまうのだ。無事冬を越し、その日を迎える事を祈ろう。(志田浜にて)
会津若松から裏磐梯に帰る途中、ずっと虹を見ながらのドライブ。虹が10分も見えていたら、もう見る人はいなくなるだろう というゲーテの言葉があるが、右に左に進行方向によって現れる趣の違う虹を眺めながらの帰宅は楽しいものだった。ところで日本では虹は七色と言うのが常識であるが、国により、文化により、虹の色数は異なるという。アメリカでは6色、ドイツ、中国では5色 といった具合に。
気持ちよい薪ストーブ、その前から離れられない。揺り椅子に座って本を読んだり、お酒を飲んだり、音楽を聴いたり、うたた寝したり、暮れなずむ森を眺めたり。そんな冬・・・はや15回目の冬を迎えようとしている。灯油が値上がりしている折、薪ストーブが売れているという。その動機がなんとも情けなく、悲しくなってしまう。(薪ストーブの前にて)
厳しい裏磐梯の冬。山の住民は忙しい。薪作りが終わったと思ったら、今日はバラの冬囲い、地植のバラは雪の重みに耐えるよう支柱を立てたる。コンテナのバラは土はコチコチに凍ってしまい、寒さに強いバラでさえそのまま冬を越すのは難しい。素焼きの凍ったテラコッタは春を迎えると哀しいかな崩れてしまうのだ。温水の流れる浄化槽の上に張られたMade in china のビニールハウス。この中に冬を越すため40近くのコンテナを納める。これで土が凍る事がない。バラたちはゆっくりと春まで眠る事ができる。(庭にて)
青空をバックにナナカマドの鈴なりの実が美しい。近年ナナカマドの美しい紅葉と実、素直な樹形が人気で街中でも街路樹として見る事が大変多い木である。名前の由来は七回かまどに入れて燃えないほど燃えにくいことによる、とされる。ところが生木でも簡単に燃えてしまう事実を知ると、この説はとても胡散臭い気がする。(庭にて)
森の冬枯れた下草のなかでウバユリの垂直な茎が目立つ。はじけた実から軽く薄い種を風に乗せて散布させる。殻の中には、まだたくさんの種が残っている。積雪に抵抗力のない同じ大型の植物、ナンブアザミ、ウドなどと違ってウバユリの垂直の茎は雪に強く、埋まることなく雪面に種のある頭部をだし、障害物の少なくなった雪面の上をブリザードを利用して残りの種を遠くに飛ばしている。実に巧みなのだ。(庭にて)
遅いと思った今年の初雪も昨年はいつだったかと日記をひもとけば11月30日である。続いて2003年、12月9日、2002年、10月28日、2001年、11月28日。 今年は平均的な初雪か。いずれにせよ除雪作業のつらさを考えると今年は降りすぎないように、と願うばかりである。(庭にて)