重苦しい梅雨空の下、だが、カーティスクリークの庭は咲き乱れるバラの色彩と香り・・・
極上の時を迎える。
雨。自室の窓越しにバラを見る。美しい。
思わず傘をさし、雨に濡れ咲くバラの姿を夢中でカメラに収める。
美しきもの・・・汝はあまりにも儚い命。
どんよりとした梅雨空。がだ幸運にも雨は落ちてこない。
一段と色彩豊かになりつつある表庭。
そんな庭を横目で眺めつつ、今日も午前中は薪作り。
切り、割り、積むを一箇所で行うのでとても能率がいい。
作業は割った薪積みで終える。玉切りは半分ほど終えただろうか。
曇天、薄日、小雨、そして曇天、非常に天気が落ち着かない。
そんな空の下、午前中薪作り。私、玉切り。妻、薪割り。
薪割り機の調子がいい、オイル漏れなし、一安心だ。
咲き始めたバラ、なんと美しいことか、ああ、愛しきバラ、セルシアーナ・・・
梅雨の晴れ間、五色沼の森を歩く。
時に明治神宮の森、時にプリトヴィッツェ湖沼群を思い浮かべ、歩む。
森の中の美しい青き湖沼に思わず足を止める。
残念ながらその美しさをカメラに収めることが出来ぬもどかしさ。
遠藤現夢の墓の前で手を合わせ、桧原湖まで行き、バスを使わず家まで歩き続ける。休み無し、2時間半の逍遥。
帰宅昼食後、チェーンソウ調整、チェーン張替え、混合ガソリン3リットル製造、テスト玉切り。
チェーンソウ、切れる。頼もしい。2,3日で玉切り終わらせたい。
長雨止む。
午前中、いろいろ咲き始めた草花を愛でる暇なく雨で荒れた庭の手入れ。
やっと午後、手入れの終わった我が庭を歩む。
ああ、あの花が、あのバラのつぼみ・・・
今日もこの上ないほど気持ち良いカラッとした晴天。
そんな青空の下、カーティスクリークの庭のバラがポツポツと咲き始めた。
最初にカメラに収めるバラ、今年は特別な思い入れのあるビレッジメイドにしよう。
バラ園と称するその多くはモダンロース、特にハイブリット・ティーを植栽した園がほとんど。
私たちの愛するオールド・ローズは園の片隅に追いやられ、見る影もない。
そんな時に知った双葉バラ園、原種のバラからガリカ、ダマスク、アルバ、センティフォリア、モス・・・
見たこともないオールドローズの美しい花が咲きそろい、素晴らしい香りが園に満ち、どんなに興奮したことか。
以来、毎年春、この園を訪れることがどれほど楽しみだったことか・・・
そんなある年、園で手に入れたのがこのビレッジメイド(Rosa Centifolia Variegata)
既に我が庭にやってきて10年以上の時が流れた。
2011年の忌まわしい福島原発事故、すぐ近くの双葉バラ園は事故から8年経過した今も近づくことすらできない。
園の放棄されたオールド・ローズたちは今どうなっているのであろうか。
梅雨の晴れ間か、快晴。
妻と久しぶり、雄国沼に行く。
ブナの森は凄まじいエゾハルゼミの鳴き声で頭がしびれるほどだ。
雄国は満開のレンゲツツジのオレンジ、コナシの白、タニウツギのピンクでいっぱい。
初夏、快晴の美しい花の雄国沼を満喫す。
表庭に昨年植え込んだフタマタイチゲ(Anemone dichotoma)が初めて咲く。
清楚な雰囲気がとても素敵だ。
ヨーロッパの草原にごく普通に咲くピレネカム(Geranium pyrenaicum )、
そのピレネカムがフタマタイチゲの美しさを際立たせている。
曇り時々雨。
まもなく東北南部は梅雨入りらしい。
小雨の中、カンボク、ヤブデマリの花が薄暗い木々の中、花の白さが一段と目立ち、美しい。
とても梅雨の雨が似合う花だ。
一方、青空、乾燥した5月の青空に生き生きと咲いていたコナシ、そしてナナカマドの花は白さを失い、やがて森の中に溶け込んでしまう。
早すぎる、季節は容赦なく突き進む。
もう少しゆっくり、ゆっくり、と切に願う。
庭に咲き出したいろいろのゲラニウム、今日は似ているゲラニウム各種をカメラに収める。
エンドレシーとクラリッジ・ドリュース
ステファニーとフィリップバッペル
エリザベス・アンとエスプレッソ
チシマフウロはハクサンフウロと改めてみると全く違う 亜種関係エゾフウロの勘違いだった
今日も天気が良い。
妻、菜園にハーブを植え込んでいる。
今年は昨年のサルの被害に懲り、トマト、ナス、インゲンなどは諦めたらしい。
今年の菜園にはバジル、チャイブ、アオジソ、フェンネル、ミント、サンショウ、ニラ等。
ブルーベリーは実りの頃、またサルにやられることだろう。
私は二階の雨樋取り付け作業。外壁のペンキ塗り下拵え、梅雨の季節前に作業終わらせたい。
庭の緑一段と深くなる。
モンタナ・エリザベス、ルーベンス満開。
エリザベスは絡ませたシロヤナギを上り詰め15m以上、成長の遅れたルーベンスでさえ10m以上ツルを伸ばしている。
モンタナ、調べれば植えてから既に10年の時が流れている。恐ろしい程、時の流れが速い早い。
ああ、素晴らしいモンタナの香りが頭上から降り注いでくる。
快晴、爽やかなそよ風、半日庭遊び。
昼は緑に包まれたアルカディアで鉄板焼きにビール。
エゾハルゼミの合唱、遠くにカッコウの独唱。
頭が空っぽ、思考力がなくなる。ウトウト眠くなり、ただただ心地よい。
午後は家に入って風呂に午睡だ。
早、今年もカーティスクリークの庭はファエウムが花ざかり。
あそこに、ここに、いろいろのファエウム、あちこち庭を探し歩く無上に楽しい季節。
そんな感動の反動か、つい思ってしまう、あと何年、暗い考えが脳裏をよぎる。
打ち消そう、人生ポジ、ポジ、ポジ、強い信念でまだ、まだ、まだ先、と。